旅の情報
 ・ 移動手段
 ・ 食べ物
 ・ 気候
 ・ 入国カード・通貨
旅を終えて

移動手段
バス
マルタ島、ゴゾ島ともに島民の足であるバスの路線網が完備している。マルタ島はヴァレッタから、ゴゾ島はヴィクトリアを基点にバスが運行している。運賃が安く、時間に余裕があれば最も経済的な移動手段だろう。しかし、バス停には路線番号のみで、バス停の名前や時刻表がない。一旦下車するといつバスが来るのか分からない。特に町から外れた昼時のバスの運行が少ないようだ。バスはとにかく古い。日本の戦後に走っていたボンネットバスがまだ現役で活躍している。ノスタルジーを感じる。

 

  レンタカー
 ハーツ・レンタカー会社の事務所があるのみで他社の事務所は見当たらない。マルタ、ゴゾ島の観光地を レンタ カーで回っている人を見かけなかった。我々も個人的にレンタカーで回らなくて良かったと思う。
 理由は

●道路標識がまだ充分に完備していない。正確で、細かい道路地図がなければ、まず目的地に行くことはウルトラCではないか。
●道路の交差点は英国式のラウンドアバウト。交差点内は右側優先であるはずなのにあまり守られていない。事故を起こしやすい。ぶつかると分解しそうな、ぼろぼろの車と衝突したら補償はどうなるのだろうか?
●歩道に小さな給油ポンプを置いただけのスタンドでガソリンを補給する。このスタンドの数が少ない。見つけるのは大変 だろう。
●訪れる町は古く駐車場が少なくて不便。

食べ物
今回の旅では何か物足りなさを感じて仕方がない。よく考えてみるとそれはマルタの食べ物。ホテル以外では残念ながら旨い食べ物にめぐり会わなかった。四方海に囲まれた島の魚介類は新鮮で旨いと信じていたが。。。イタリアに近いからパスタはと挑戦したが、茹で過ぎでパスタに腰がなく、量が多いだけで口にあわない。旨い食べ物にめぐり合えることは旅の楽しみの大きな要素なっている。
ワイン、ビールはマーマーで特に深い感銘を受ける味ではなかった。しかし、帰国後ゆっくり味わってみようとワインボトル2本を買い求めた。

気候
夏は暑く、乾燥し、晴天が続く。しかし、冬は雨が多く、風が強いが気温は暖かく、朝晩でも薄手のセーターで充分。現地の若者は素肌にTシャツ一枚でいる。また雨が多いので木々の葉の緑が鮮やかになり、草花が生き返り緑豊かな美しい季節でもある。

入国カード
マルタ共和国はEUに加盟していないので、入国時に入出国カードの提出が求められる。市販の旅行ガイドブックに示されている入出国カードより簡素化され、誰でも簡単に記入できる。入国時の審査もいたって簡単で係員は他の係員とおしゃべりしながら、のんきに審査を進めている。
記入項目
1.姓名、 2.生年月日、出身地、 3.国籍、4.職業、5.住所、6.マルタでの滞在先

通貨
独自の通貨を使用している。成田では両替出来ないので、マルタ空港で両替することになる。ただし、他国では使用できないので、必要な額のみ両替し、あとはクレジットカードで決済するほうが良いと思う。

 

旅を終えて
最近になって話題になり始めたマルタ島。俗化した他の観光地と比較したら、観光地として穴場的存在かも知れない。大型リゾートホテルがあちこちに建設されているが、主として、夏場のマリンリゾート開発が主体だろう。このリゾートホテルを訪れる客はマリンスポーツを楽しみ、各地の観光はあまりしないのか。マリンリゾートと各地の観光名所との格差が大きい。

マルタの各地を旅するのであれば、時間に余裕を充分とる必要がある。狭い島であるが長い歴史の中で生まれた遺産は短時間では理解できない。一週間程度の旅では物足りないと感じた。特別な人たちを除いて、一般の日本人が夏季に大型リゾートホテルで長期滞在をして休暇を楽しむことは困難として、シーズンオフの冬季に時間をかけゆっくりとマルタを旅されたら良いとおもう。

どこの町でも英語が通じ、人々は皆親切で、治安が良いので気まま旅行にもってこいの所だ。

           聖ヨハネ騎士団の十字架(マルタの十字架)

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