2003年  2004年  2005〜2007年 2008〜2010年
2002年03月13日
退院より6日目
 <退院後初診察>
10:30〜11:00の時間帯で、T大学病院のU主任教授の診察を受ける。S先生がアシスト。尿はおよそ150cc溜まるようになった、と推定された。入院中に服用を中止した@フェロミア錠 Aソロン錠 Bクラビット錠が再び処方された。@Aは2週間分、Bは1週間分。
 昨晩は午後10時前に就寝。夜のトイレは5回(12時頃と1時、2時、3時過ぎ、5時過ぎ)。やはり多い。
2002年03月20日
退院より13日目
 午前10時〜10時30分の時間帯で、教授の再診を受けた。そろそろ出勤を考えてください、夜オシッコは何回ですか(3〜4回です)、理論的には(前立腺)癌はもうありません、(尿とり)パッドは一ヶ月は必要でしょうが…、等の対話があり。先週の血液検査の結果と今日の尿(沈殿物)のガラスを顕微鏡で観ながら薬はもう要りません、(まだ残っているのですが)それはサボってください、との診断。
 その他の会話。歩くとまだ少しずつ漏れるのですが(私)、どれくらいの量ですか、50cc程度と思います(私)、しょうがないですなぁ、次は2週間後に(状況の)報告に来てください。
 泌尿器科病棟の責任者であるK先生の診断書が3種類出来あがっていた。

<がん保険申請 ⇒ 2002/03/22>
<自己流ストレッチ運動開始 ⇒ 2002/03/23(退院より16日目)>
2002年03月26日
退院より19日目
 かかりつけのお医者さんへ。
 何時もの血圧診断、140/86。今回から薬はアダラートL20が、朝夕各一錠から朝一錠のみとなる。4月から出勤する旨伝え、尿失禁状況も説明して、賛同を得る。
2002年04月03日
退院より27日目
 午前10:30〜11:00の時間帯で11時過ぎに、一時間待ちの五分診察であった。
 教授との会話。四月一日から出勤しています、朝は少しゆっくり目ですが(私)。何日会社を休んだことになるのか、54日です(私)、普通のサラリーマンでは長すぎて(出世等に)困るのではないか、営業の人は(尿失禁が酷いと)無理だと思いますよ(私)。もう(前立腺がんは)治っていますので大いに仕事をしてください、漏れの方は徐々にしか治りませんので(完治には)半年はかかります。もう薬は要りません。
 泌尿器科を出て採血室へ。 
2002年04月07日
退院より31日目
 趣味の稽古事(謡と茶道)を再開する。
2002年05月01日
退院より55日目
 1ヵ月ぶりに教授の診察を受けるが、相変わらず2時間待ちの五分診察であった。尤も診察時間が短い方が病状に変化が無くて有難いのだが…。
 4月3日に採血した結果が主な診察内容で例のPSA値は0.01以下の最低値(測定限界値)。
 教授曰く、(検査結果をPC画面で見ながら)いいですねぇあなたの場合は完全に(前立腺がんを)執りきれています。実際なかなか執りきるのが難しいのですよ、あなたのようなケースばかりだと医者も楽なのですが、と。
 尿失禁の方は少し聞かれただけ。この頃の尿失禁は一日で70〜100ccの量

<この頃の勤務中の状況>
 通勤は座って行けるようにしているので会社へは9時半頃の出勤となる。出勤中はまだ東日本橋で途中下車しトイレへ。
 オフイスへ付いてからも1時間半の間隔で、また昼食後は1時間程度で洗面所へ。
 水分は控えてはいない。
2002年06月05日
退院より90日目
 午前10時過ぎ病院に着き、10時45分頃教授の診察を受ける。ゴルフを始めたか、と問われたが、体を捻るとまだ具合が(尿失禁)悪いと答えた。教授はそうかなあ(もう大丈夫なのだが)とやや怪訝な様子。カルテに体を捻ると云々と書いておられた。研修医が何人も教授を取り囲んでいるのは何時もの風景。
 前回5月1日の採血結果はPSA値0.01以下の測定限界値。
 教授曰く。手術をしてもこの様に上手く行くことは少ない。前立腺がんはほっておけば間違いなく命にかかわる、(命拾いをしたのだから)精々頑張ってください。私は手術しただけ(今回の決めてはPSA値ですよ、の意)。
 今回は採血のみ。次回の診察は2ヶ月後に。
2002年08月06日
退院より152日目
 2ヶ月ぶりの通院で、10時半の予約だがそれよりも早く教授の診察を受ける。6月に採血した結果が中心で、PSAは引続き測定限界値の0.01以下。教授曰く、もう治ったのでしょう。
 この間、森前総理の手術が内視鏡で行われ、5日後に退院(新聞では一週間後)と言うのはどうも納得いかない、と教授。
 疑問は、短期間で退院となると尿道と膀胱の縫合に多くの糸を掛ける必要があり、その分血液の流れが阻害され尿道狭窄のリスクがある、また手術は目視するのがよいのであって、内視鏡で部分を見るだけでは心もとない、さらに長時間の手術も良くない(8時間半)など。
 全身麻酔を掛けると心臓にはマラソン程度の負担がかかるらしい。従って麻酔時間は短い方が良いのだそうである。

 尿パットの着用を今日から止める。
2002年09月06日
退院より183日目
 ゴルフ場でのプレイを再開する。
2002年10月02日
退院より209日目
 10時過ぎに着いたが、教授の診察を受けたのは11時半頃。8月2日の採血の結果はPSAが引き続き0.01以下の測定限界値であった。教授はもういいようなことを言っていたが、今回も採血をし12月に診察を受けると、こちらから申し出た。遠路はるばる来て何も無いのは如何なものかと呟いたら、教授は笑っていた。結構なことである。
2002年12月11日
退院より279日目
 2ヵ月ぶりに教授の診察を受ける。10月の採血結果(PSA値)は0.01以下で変らず。失禁もないので術後の経過は順調そのもの。年明けて1月に骨シンチ検査を受けることになった。
 教授は、経過が順調で執刀した担当医としてもスカァとして気分が良い、と言う。
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2003年01月21日
退院より320日目
 骨シンチ(RI検査)を受ける。8時45分にラジオアイソトープ(RI)をMDP(タンパク質の一種)と一緒に静脈注射し、13時に全身の骨に行き渡ったRIからの放射線(γ線)をキャッチし、コンピュターの映像解析と合せて骨の状態を映し出すもの。前立腺がんは骨に転移しやすいので、その検査である。
 骨シンチの撮影には40分程かかった。頭から足の先まで全身の骨を撮影する。
2003年01月24日
退院より323日目
 骨シンチの結果。
 一時間ほど待って教授の診察を受ける。21日の骨シンチ検査は異常無しで、12月採血のPSA値は0.01以下と変らず。従って診察は数分で終る。今日は採血もなし。
2003年02月21日
退院より351日目
 大学病院に着いたのは11時を過ぎていた(予約時間は11時)。殆ど待たずすぐ教授に呼ばれ診察室に入る。今日は教授の3月定年に伴って今後どうするかを伺いに来た。先生は客員教授で残ることとなったので、3ヵ月単位で引続きここ大学病院で教授の診察を受けることになった。来週水曜日、教授に電話して次回の来院日を決めることになった。
 採血室によって採血してもらい帰る。
2003年02月26日
退院より356日目
 教授の指示通り電話(11時半少し前)する。教授が電話口に出られ、先週の金曜日2月21日に採血したPSA値の検査結果が告げられた。0.01以下で変化なし。三ヵ月後に、外来で教授(その頃は客員教授)の出勤日を確認して予約を取る事となる。以後三ヶ月単位でPSA値をウォッチする。
2003年05月09日
退院より428日目
(1年と63日目)
 大学病院は3ヶ月ぶりとなる。U教授はこの3月に退任されたが、名誉教授として第二、四金曜日の午後に病院へ来られる。従って引き続き診てもらうことになった。PSA値の結果は2週間後に電話して教えてもらう。教授は退官後も多忙らしい。むしろ忙しいと看護婦さんが耳打ちしてくれた。採血室によって採血してもらい帰る。
2003年05月23日
退院より442日目
 名誉教授に電話で前回のPSA値の結果を照会する。従来と変わりなく測定限界値の0.01以下であった。
2003年08月08日
退院より519日目
 PSA値検査のため採血をしたが、結果は看護婦のFさんに電話で聞くことになった。教授は、値が高ければ連絡してくれ、と僕のいるところでFさんに言っていた。その心配はない、と今度は僕に向かって告げた。検査結果は医師が責任を持って患者に伝えるのが原則だが、責任は私(教授)が持つのでFさんに聞いてくれとのことだった。
2003年08月09日
退院より520日目
大学病院泌尿器科の看護婦Fさんから自宅に電話があり、PSA値が0.01以下で前回と変わらないとのこと。
2003年11月14日
退院より617日目
 午後3時の予約で教授の診察を受ける。いつも通りの検尿と血液検査、特にPSA値の推移がチェック項目。教授は、もう完治したようだ、発見が早かったし成功例だ、と言う。
2003年11月19日
退院より622日目
 前回同様電話でPSA値を確認する。0.01以下で変わりなし。
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2004年02月13日
退院より708日目
 T大病院泌尿器科での3ヶ月毎の診察を受ける。午後3時からの予約で教授に診て頂く。尿の検査とPSA。PSAの検査結果は来週月曜日以降に病院へ電話して教えてもらう。
2004年02月17日
退院より712日目
 電話で確認。0.01以下と変わらず。
2004年04月23日
退院より778日目
(2年と47日目)
 T大学附属病院の名誉教授であるU先生は今日の診察を以って退任される。予約なしで診察を受ける。午後1時半に受付を通し、3時過ぎに呼ばれる。大勢の患者さんが来ていた。大方はK先生に引き継がれるようだ。僕もそう思っていたが、U教授からは、「(PSA値が)0.01で、(前立腺のがん組織は)執り切れているのでもう来なくていいよ、S先生のところで2〜3ヶ月毎にPSAを診てもらって、上がるようなら(S先生から)私のところへ連絡してもらって下さい」とのこと。
2004年05月06日
退院より791日目
 S先生の診療所で診察を受ける。
 血液検査を受ける。
2004年05月13日
退院より798日目
 検査結果を知る。PSA(RIA)0.2ng/ml 以下であった。
 PSA値はT大病院でずっと0.01以下だったが、これは高感度(HS)PSA(CLEIA)検査で0.01ng/ml の単位まで測定できる検査キット、今回のキットはPSA(RIA)検査で0.2ng/ml (ng=100万分の1mg) 以下の測定が出来ないようだ。
2004年07月06日
退院より852日目
 PSAと血圧、高脂血症関連の血液検査(採血)を受ける。
 血圧は130/82 で変化なし。引続きいつもの降圧剤と高脂血症の薬を処方していただく。
2004年07月20日
退院より866日目
(2年と135日目)
 検査結果を知る。PSA(RIA)0.2ng/ml 以下であった。
 前立腺特異抗原 Prostate Special Antigen の測定法にTANDAM法とCLEIA法があって、安定した測定結果が得られるTANDAM法が一般的だが、測定値は0.2もしくは0.1ng/ml が限界。一方CLEIA法は0.01ng/ml まで測定可能らしい。
2004年10月05日
退院より943日目
PSAと血圧、高脂血症、腎機能関連の検査のため採血を受ける。
 一週間後の10月12日に検査結果を聞く。PSA(RIA)0.2ng/ml 以下 で変化なし。
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2005年02月08日  今年初めて、1月11日にいつもの診療所で血圧関係の診察とPSA検査を受ける。PSA検査は前回より3カ月が経過している。
 検査結果は二、三日で判明するが、診療所を訪れたのは2月8日となった。PSA(RIA)0.2ng/ml 以下 で従来と変わらなかった。四週間ごとに血圧の診察を受けているので、そのときに結果を聞くことになり遅くなった。
2005年05月10日  先月28日の採血結果を確認する。PSA(RIA)0.2ng/ml 以下 で変化なし。
2005年07月12日  今月5日の採血結果を確認する。PSA(RIA)0.2ng/ml 以下 で変化なし。
2005年10月18日  3ヵ月単位のPSA検査を、今までと同じ診療所で受ける。この診療所では四週間毎に血圧の検査も受けている。
2005年11月15日  先月のPSA値の結果は、PSA(RIA)0.2ng/ml 以下 で変化なし。
2006年02月08日  術後ほぼ4年が経過しました。先月のPSA値はPSA(RIA)0.2ng/ml 以下で、全く変化はありませんでした。
2006年05月03日  先月(4月)のPSA値はPSA(RIA)0.2ng/ml 以下で、変化はありませんでした。
2006年08月22日  先月(7月)のPSA値はPSA(RIA)0.2ng/ml 以下で、変化はありませんでした。
2006年11月16日  先月(10月)のPSA値はPSA(RIA)0.2ng/ml 以下で、変化はありませんでした。手術後4年8ヵ月になりましたが、PSA値は全て測定限界値以下で推移しています。今年2006年の検査はこれで終了です。
 現在は、1997年以来続いている血圧関係と、手術後(2002年8月)に始まった高脂血症(総コレステロールが高いので)の治療を受けていますが、日々元気に過ごしています。
2007年02月06日  今年1月のPSA値は、測定方法が替わり(同じ診療所の扱いです)、
PSAタンデム(CLEIA)0.008ng/ml 未満 
です。かって大学の付属病院に通院している時はこの高感度<CLEIA>でしたが、当時、測定限界値は確か0.01ng/mlです。さらに精度が上がったのでしょう(この測定限界値がいくらかは知りませんが…)。
2007年05月02日  先月3日のPSA値も、PSAタンデム(CLEIA)0.008ng/ml 未満 でした。同時にCRP検査(炎症をチェック)も受けました(「参考データ」のページを参照してください)。
2007年07月26日  先月28日のPSA値も、PSAタンデム(CLEIA)0.008ng/ml 未満 でした。今年1月の人間ドック入りに続いて、先月血液の総合検査も受けました。基準値を少し超えている項目が二つ(総コレステロールと悪玉コレステロール)ありましたが、他は正常値であり、特に問題はなかろう、ということでした。
2007年11月20日  今日、診療所で血圧等の診察を受け、先月の検査結果を。
 PSA値はPSAタンデム(CLEIA)0.008ng/ml 未満 で、変化はありませんでした。今年は全般的に体調も良く気力も比較的充実しています。
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2008年02月13日  2008年1月のPSA値はPSAタンデム(CLEIA)0.008ng/ml 未満 で、変化はありませんでした。同時に血液の総合検査も受けました。基準値を超えている項目が二つ(総コレステロールと悪玉コレステロール)ありましたが、他は正常値でした。メタボリック症候群の一歩手前まできているので、食事を控えるように、と。最近食欲があって、今までより食べる量が多くなったように思います。
2008年05月13日  今日、診療所で血圧等の診察を受け、先月の検査結果を。
 PSA値はPSAタンデム(CLEIA)0.008ng/ml 未満 で、変化はありませんでした。
2008年08月28日  今日、診療所で血圧等の診察を受け、今月5日の検査結果を。
 PSA値はPSAタンデム(CLEIA)0.008ng/ml 未満 で、変化はありませんでした。同時に血液の総合検査も受けました。基準値を超えている項目が一つ(悪玉コレステロール)ありましたが、他は正常値でした。
2008年12月11日   今日、診療所で血圧等の診察を受け、先月の検査結果を。
 PSA値はPSAタンデム(CLEIA)0.008ng/ml 未満 で、変化はありませんでしたが、相変わらず総コレステロールが高いのです。その結果悪玉(LDL)コレステロールも。腹八分目を心がけねばならないのですが…。
2009年04月07日  今日、診療所で血圧等の診察を受け、先月(3月)の検査結果を聞きました。PSA検査は4ヵ月ぶりでした。
 PSA値はPSAタンデム(CLEIA)0.008ng/ml 未満 で、変化はありません。
「参考データ」のページを参照してください。
2009年06月02日  今日、診療所で血圧等の診察を受け、先月の検査結果を。
 PSA値はPSAタンデム(CLEIA)0.008ng/ml 未満 で、変化はありませんでした。心電図も正常範囲です。が、相変わらず総コレステロールと悪玉(LDL)コレステロールが高いのです。食物繊維の摂取量を増やすようにと。腹八分目も守られていません。
2009年10月21日  昨日、診療所で血圧等の診察を受け、先月の検査結果を。
 PSA値はPSAタンデム(CLEIA)0.008ng/ml 未満 で、変化はありませんでした。従来高めだった総コレステロールと悪玉(LDL)コレステロールが、正常値範囲の上限ぎりぎりですが、一応おさまりました。特段の努力をしたわけではないので、またそのうちに正常値を超えるかも知れませんが…。
2009年12月24日  12月17日にいつもの診療所へ。今回、PSA検査はせず。今後は6か月ペースでよいということになりました。
 話は変わりますが、先月中旬ごろから、92歳になる母がほぼ寝たきりとなり(要介護4)、家内ともども慣れない在宅介護に追われています。いわゆる「特養」施設はどこも大勢の待機者がいて、何年先に入れるかわかりません。我が国では、在宅介護が前提?ですから、文句は言えないのかもしれません。
2010年05月11日  先月、4月15日のPSA検査結果が確認できました。PSAタンデム(CLEIA)0.008ng/ml 未満 で、変化はありません。
2010年11月02日  先月(10月)のPSA検査結果は、PSAタンデム(CLEIA)0.010ng/ml でした。数値としては微妙に変化しています。0.002ng/ml の増加。気になるので先生に尋ねました。私はうまく説明できませんが、私の理解では、「加齢に伴い、前立腺にかかわるホルモンの関係が影響しているのかもしれない」が、「この程度の変化は全く問題にならない」とのことでした。
 国立がん研のホームページでは、術後のPSA値に関して次のように記載されていました。

『PSA値に関しては時に誤差がでることがあり、手術療法のみを受けたあとでは一般的にPSA値が0.2ng/mlを超えると再発の疑いがあると考えられています。逆に言えば、それ以下の微細な値の変化についてはあまり気にしすぎるのは好ましいこととは思われません。』 がん研「がん情報サービス」 ⇒ こちら

 それよりも、あいかわらず総コレステロール値とLDLコレステロール値が高いので、食事等に気を付ける必要があります。
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