9日(土) ゴルナグラートへ
8日の夕刻ツェルマット駅に到着早々、日本人のツアー客でごった返す駅前からマッターホルンの方角を見上げたが、空には厚い雲が掛かって何も見えなかった。 9日の朝も、目が覚めるとすぐさまホテルの窓から白みかけた空を覗いて見た。 だがやっぱり雲が掛かっていて何も見えない。 前回もその全容を眺めることが出来なかったので今回に期待していたのだが・・・。
朝食を済ませ、今日の予定のゴルナグラートへ出発。 登山電車は霧の掛かった山肌をくねくねと登って、標高3,089mの霧に包まれた終着駅ゴルナグラート駅へ到着。 駅前の広場は大勢の観光客で溢れていたが、10m先が霞むほどの霧ではどうしょうもなかった。 霧は風で動いていて、 時折目前のゴルナー氷河が現われると歓声が上がった。
6年前と同様、ここから一つ下のローテンボーデン駅からリッフェルベルグ駅までハイキングの予定だったが、家内が数日前に痛めた膝を気遣って歩くのは止めにした。 電車で下って他のメンバーを待つ間、近くに咲き乱れる花を眺めたり写真を撮ったりしていたら、突然前方の霧の中にマッターホルンの雄大な姿がぼんやりと姿を現して大感激。 ようやくその全貌に近い姿を眺めることが出来たのだった。
夕刻、ツエルマットの街を散策したりして過ごしたが、雲が動くたびにマッターホルンが見えはしないかと気になった。 青空を背景にした山を見たかったのだが、結局その後はその全貌を見せてはくれなかった。
10日(日) ツェルマットからサンモリッツへ
翌10日、ツェルマットを後にしてベルニナ・アルプスのメッカ、サンモリッツへと向った。 初めて乗る氷河特急のまる一日の旅である。 車窓の景色を眺めながらののんびりした一日だった。
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