遙かな尾瀬の情景

6月5日(水)

 

   奥会津の山間を通り、桧枝岐の集落を通過して、ハルゼミの鳴き声が賑やかなブナ林の中の御池に着いたのは初夏の朝日が眩い午前7時半でした。 ここで車を置いてバスに乗り、沼山峠休憩所まで20分。 

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早速針葉樹林の中の木道を沼山峠へむけて登りはじめました。 ところがなんと、道はところどころ残雪に覆われていて、運動靴の軽装でやって来たことを悔いました。

ひんやりとした針葉樹林の中を登ること20分、沼山峠は直ぐでした。峠を下り始めるとやがて右手に燧ケ岳の美しい姿が見えて来ました。

   

沼山峠からの長い下りが終わると、もうそこは大江湿原の始まり。

ダケカンバの白い幹が高い山に来たことを実感させてくれました。

そこここに咲く花に足をとめながら木道を行くうちに、尾瀬沼の水面が見えてきました。

   
やがての沼尻に通じる尾瀬沼北岸の木道に、人の行き交う姿が見えてきました。 大江湿原も終わりに近づく頃、尾瀬沼東端のビジターセンターや長蔵小屋が見えてきました。

       
 ビジターセンターに11時に着きました。 その裏手の湖畔のベンチで小休止。 ミネザクラが咲きかけたここからの燧ケ岳も又綺麗でした。 

この時点で尾瀬沼を一周してみることに決定。 

沼の南岸の道へ入って歩き始めると直ぐにミズバショウの咲き乱れる場所があり、思わずしばし足をとめました。 

   
40年前に来た時の、雪に縁取られた水際に小さな顔を出したばかりのミズバショウの印象とは、又違った明るい美しさだなあ・・と嬉しくなりました。 

南岸の道は針葉樹の中に続いていました。 時々木々の間から見える尾瀬沼の景観が、何とも新鮮に見えました。

ムシカリの花が咲いていました。 

   

道のところどころに雪が消え残っていました。 袖まくりしてた日向からこんな樹陰に入ってくると、寒くてヤッケを着込むほどでした。 

尾瀬沼の湖岸の小さな入江にも静かにミズバショウが咲いていました。 こんな小さな自然にも心惹かれて足がとまります。
   

湿原の中の木道の先に燧ケ岳が現れ、やがて沼尻に着きました。 12時半でした。 

沼尻で持ってきたおにぎりを食べた後、左手に燧ケ岳を仰ぎながら、今度は明るい尾瀬沼北岸を大江湿原に戻ってゆき、沼山峠休憩所に帰り着いたのは14時半でした。

(尾瀬の花達はこちらです)

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