北総の谷津田の秋 (24枚)

 

04年9月28日(火)

(千葉県 酒々井町 酒々井地区)

  (EOS Kiss Digital、  28-135mm使用)

 今年の秋はなかなか良い天気に恵まれない。 この日、午後になってどんより曇っていた空が幾分明るくなってきたので急いで身支度して近くの谷津田まで散歩に出かけることにした。 秋草の茂る谷津田の畦を歩いていると沢山のイナゴが驚いて飛び跳ねる。 草むらの中にはいろんな秋の野草が花をつけていた。 秋といえばやっぱりタデ科の植物、 サクラタデがいつもの場所で今年も綺麗に咲きだしていた。


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草に埋もれる農道

 もうマムシは姿を現さないに違いない・・と思いつつもやっぱり未だ恐い。 恐る恐る歩いているとイナゴが驚いて飛び跳ねる。

イナゴ

 田圃で一時期減っていたイナゴだが最近はだいぶ見かけるようになった。 農薬の使用が少なくなったせいだろうか・・・。

イボクサ

 足元に1cm位の小さな花、イボクサだ! なんか久しぶりの対面のような気がする。 この草の汁でイボが取れるんだって!

     

ミゾソバ

 雨水が溜まった休耕田にミゾソバが群生していた。 もっと近くで見たかったが、足元が悪くて近づけないので遠くから眺めるしかなかった。

クサノオウ

 クサノオウが未だ咲いていた。 4月半ばから咲き出すこの花、ほんとに生命力が強いのには驚いてしまう。

タカサブロウ

 田圃の畦に点々と咲く白い花、よく見るとタカサブロウなのだ。 この花も長い間次々に田圃の畦を飾っている。

   

ウシハコベ

 春のように瑞々しい花を付けてるウシハコベ、 雑草はどれもほんとに凄い生命力だ!

セイヨウタンポポ

 見事な綿毛を付けたタンポポがそこここに生えている。 この綿毛、又どこかで直ぐに芽吹いてくるに違いない。

ハナタデ

 雑木林の縁近くの田圃の畦にはこのハナタデも群生している。 これも好きなタデの一つなのだ。

キツネノマゴ

 歩いているとやたらと目に付くキツネノマゴ。今年はこの草が豊作のようである。 

ウラナミシジミ

 そのキツネノマゴに綺麗な模様の小さな蝶がとまった。 帰って調べたらウラナミシジミという名の蝶だった。 波紋のような模様から名が付いたのがうなづける。

ヤブマメ

 丈の高い草にヤブマメが絡みついて花を付けている。 見ると雑木林の縁の草むらにはこのヤブマメが群生していた。

サクラタデ その1

 タデの中でも一際大きな花をつけるサクラタデ。 今年もいつもの休耕田の片隅で咲いていた。 

サクラタデ その2

 この野草、耕されてる田圃の畦では見かけない。 たとえ育っても、大きくなる前に刈られてしまうからだろう。

サクラタデ その3

 実は我が家の庭にもサクラタデは植えてある。でも色は幾分白っぽくて地味である。サクラタデはやっぱり桜の花の色が良い。

サクラタデ その4

 サクラタデを撮るのが又結構難しく、満足の行く写真は滅多に撮れない。 少しの風にも揺れるし、周囲とのコントラストで花の色が飛びやすい。

百日紅の大樹

 戦国時代のお寺の跡に大きな百日紅が二本立っている。 この時期未だ花をつけているとは驚いた。

ゲンノショウコ

 これは好きな花の一つ。友達がこのゲンノショウコの紅花を捜してると言ったいたが、確かに見るのはどれも薄紫か白い花ばかり。 

カントウヨメナ その1

 秋の草原でこの花を見るとなんとも嬉しくなる。花の色合いが心地良いのと、昔馴染みに会った気がするからだろう。 

カントウヨメナ その2

 でも、名前が問題。一応ここではカントウヨメナとしているが、実のところ名前は定かでない。 ノコンギクと言われてもわからない。

ミズヒキ

 里山の斜面に大きくて真っ赤なミズヒキが生えていた。 虫食いもない立派な葉も揃っているのは珍しい。 

ヌスビトハギ

 林の中にピンクの花を見つけた。 何だろうと近付いてみたらヌスビトハギだった。 ヌスビトハギにしてはこんなに大きな花を見たのは初めてでびっくり。

ヤブミョウガ

 どの株も実を付けている中で未だ花を付けたヤブミョウガあった。 暑い夏の盛りに薄暗い林の中に咲く白い花の群は涼しげだが、こうして一つ一つの花を見たことはあまり無い。


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