麦の秋 (10枚)

 

2004年5月29日(土)

(佐倉市 萩山新田と佐倉城址公園)

  (EOS Kiss Digital にて撮影)

 西印旛沼の北側に広がる広大な干拓田の一角で、麦が収穫直前になっていた。 5月というのにまるで秋の風景、これを俳句の世界では「麦の秋」と言って夏の季語として使うらしい。 麦畑の中にはタデの花まで咲いている。 今頃タデが咲くのかなあ・・・と狐につままれた気分になってしまった。 佐倉城址公園に行ってみると、この時期は丁度テイカカズラの最盛期、古木にみっしりと咲いていた。

 

 

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麦畑のタデ

 今頃咲くタデとは・・と調べたらどうやら「サナエタデ」という種類のようだ。 この時期に麦の背丈ほどもあるタデがあったんだ!と初めて知って驚いた。

餌を狙うコサギ

 この日も田圃で餌を狙うコサギに出合った。この鳥の姿はスマートで精悍、何時見ても美しい。 

ポーズをとるコサギ

 こっちのコサギはまるで「見返り美人」のようにポーズを決めている。 なかなかやるなー!と思わず笑ってしまう。

カワラヒワ

 田圃の脇の農道を行くと、目の前に見たことが無い小鳥が飛んできてさかんに餌をついばんでいた。 帰って調べたら「カワラヒワ」というスズメ科の留鳥だった。

タイサンボク

 荒れた畑に打ち捨てられたように一本だけ立っている木があった。白い大輪の花が咲いている。近寄ってみるとタイサンボクの見事な花だった。 

スイレン

 佐倉城址公園の姥ケ池にやって来た。 暑い陽が照りつける池には白い睡蓮の花が眩しく輝いていた。

テイカカズラが絡む古木

 公園には大きな古木が茂る森がある。 さしもの暑い太陽もこの木陰に入ると遮られてほっとする。 この古木に絡まるテイカカズラが今、花を一斉に咲かせていた。

テイカカズラに覆われた幹

 小さな花がびっしりと覆ふ太い幹を見ていると、なんとも雄大で感動してしまう。 

密生するテイカカズラ

 このテイカカズラ、これがキョウチクトウ科の植物だとは想像もつかない。 気根を出して大木や岩肌をよじのぼるこの生命力は凄いの一語。 2cm強の風車のような花が可愛いからか、昔から観賞用にも栽培されていたという。

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