岬町と成東町の珍しい花達 (21枚)

8月 2日(土)

  (SONY DSC-F707にて撮影)

 友達に教えてもらって以来、太東崎の海岸近くに咲くスカシユリが見たくて、久しぶりに太陽が顔を出したこの日、日本で最初に天然記念物に指定された千葉県の岬町にある太東海浜植物群落地を訪れました。 帰り際にこれも同時に天然記念物に指定された成東町にある成東・東金食虫植物群落地も訪れました。 貴重な珍しい植物がこんな所に群生しているのが不思議ですが、何時までもこの状態が保たれて欲しいと願わざるをえない気分になりました。

写真はその海浜植物群落地のスカシユリです。

 

 

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太東海浜植物群落地 (大正9年日本最初に指定された天然記念物)

スカシユリ

 (ユリ科ユリ属) 

こんな所にスカシユリが咲いているなんて・・と不思議に思う九十九里浜の南端、太東崎灯台の下にこの海浜植物群落があります。

群落地の景観

   

でも、スカシユリというのはもともと海岸の岩場や崖に自生してる植物なんだそうです。 知りませんでした。

太東崎灯台遠望 

  

この群落地、天然記念物に指定された当時は今の何倍も広かったそうですが、この背後の海の侵食で狭くなってしまったのだとか・・。 

成東・東金食虫植物群落地 (大正9年同時に指定された天然記念物)

コガマ

 (ガマ科ガマ属) 

ガマノ穂を見るとどういう訳か懐かしさがこみあげてきます。きっと「因幡の白兎」の昔話が遺伝子に組み込まれてるんだろうなあ・・と思うのですが。

カワラナデシコ

 (ナデシコ科ナデシコ属)  

何時も風が強いこの湿原、花の写真を撮るのには苦労するんです。でも、この草の茂みの中に珍しい植物を見つけた時は嬉しいもんです。

サギソウ

(シソ科アキギリ属)   

今では乾燥化が進んで自然に生えるサギソウの姿も数少なくなって来た!とボランティアの管理人は危機感をつのらせていました。

コオニユリ咲く湿原

 (ユリ科ユリ属) 

この湿原の面白いのは、湿原植物だけでなく山地に生えるこんな植物も自生していることなんです。

コオニユリ

 (ユリ科ユリ属) 

この花の色が大好きです。 でもオニユリとコオニユリはそっくりで見分けがつきにくいです。 

キバナノマツバニンジン

 (アマ科アマ属) 

この5mmほどの小さな花が草原の中に点々と咲いていました。 何でも北米原産の帰化植物なんだそうです。

イヌゴマ

   (シソ科イヌゴマ属)

最近とんと出会っていないこの植物、管理人に咲いてる場所に案内してもらって久しぶりに出会いました。 

コバノカモメヅル

(ガガイモ科カモメヅル属)

この湿原でしか見たことが無いこの花、小さくて見つけられず、これも管理人に咲いてる場所を聞きました。 

ヒメナミキ

(シソ科タツナミソウ属)   

草むらの中で見つけ初めて出会ったこの花、湿地に生える草で、和名は「姫波来」というんだそうです。

    

ミヤコグサ

(マメ科ミヤコグサ属)   

この花はあちこちで見掛けますが、京都に多かったことからこの名が付いたんだとは知らなかった!

ヒメヤブラン

 (ユリ科ヤブラン属)  

草むらで見逃してしまいそうな小さなこの花を見つけました。 草原に咲くのでこの名の「藪」は草薮のこと。 

セリ

(せり科せり属)   

湿地の水辺でこのセリ科の花を見つけなんだろうと葉っぱを見たら、これは春の七草のセリの花でした。

   

ヌマトラノオ

(サクラソウ科オカトラノオ属)   

ここではお馴染の花、探したら水辺にやっぱり咲いていました。

ツリガネニンジン

(キキョウ科ツリガネニンジン属)   

山地で出会うことが多いこの花に出合った時は「なんでこんな所に・・・」と驚いたものです。

オニユリ

 (ユリ科ユリ属) 

又コオニユリが・・と思ったらオニユリでした。 茎に暗紫色のムカゴが付いてるので見分けるんだそうです。 

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タヌキマメ

(マメ科タヌキマメ属)   

ここでしか出会ったことが無い花ですが、よく見ると愛嬌があって可愛い花なんで出会うのが楽しみです。

センニンソウ

(キンポウゲ科センニンソウ属)   

何時もは8月中旬以降に出会うんですが、ここで初めて咲き始めの花に出会って嬉しくなりました。