船戸の渡し

昔、臼井の対岸・師戸(印旛村)との間を渡し舟が通っていた。下総と常陸を結ぶ重要な渡しであった。師戸には臼井城の出城が築かれており、今も空掘り等が残っていて、県立印旛沼公園となっている。ここからは眼下に印旛沼が眺められ、夏の印旛沼花火大会では、かっこうの見物場所となっている。昔は漁師の船が数多く出入りし賑わっていたとの事だ。ほとんど漁業を出来なくなった今でも、漁業権を持った家が何軒もある。昭和38年に船戸大橋が完成し、車での行き来が出来るようになった。大橋と名付けられているが、瀬戸大橋や銚子大橋をイメージしてはいけない。写真の様な,可愛い橋だから。20年位前、ダンプと一緒に橋が印旛沼に落っこちて、長く不通になっていた事もある。この渡し跡の石碑は、橋よりやや臼井寄り、内水面研究センターの正門前に建てられている。表面が未だピカピカのため、晴天に写真を撮ると前にある、うなぎ料理屋"川ばた園"が写ってしまう。この店は釣り堀もやっていて、東京の釣り好きな知人も知っていた。我が家では、日頃、うなぎはスーパーの物しか食べられないが、地区の仲間の宴会や、来客の時にだけ、この店のうなぎを味わえるのだ(グシュン)。古くからの臼井の人に聞くと,昔は印旛沼で泳いでいたとの事で、きっとあの長嶋監督も泳いだのだろう。休日には,岸辺にあるボート屋さんで船を借り、釣りを楽しむ人も多い。又、近頃は、車の後ろにボートを引いて来て、船戸から沼に出て行く人も大変多くなった。
渡しの石碑
船戸大橋・残雪。
橋を渡れば印旛村橋と平行に走る水道管
船戸大橋印旛村側から
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