みちのく一人旅 〜津軽編〜

二日目 その2

 

ようやく青森駅到着。

ホームでは駅員が窓に凍りついた雪を削り落とす。

 開業ホヤホヤの青い森鉄道

 雪落とし作業

昔々、青函連絡船へと走ったホームは、そのまま当時の名残を留めていた。

ホームの向こうには、その頃には無かった高速道路橋が青く綺麗にライトアップされている。

青森駅は、新青森駅まで新幹線が開通したにもかかわらず、レトロな感じ。

跨線橋は古く、改札へ降りる階段は狭いし、エスカレータも上りのみ。

でも、青森駅のイメージはこのくらいがちょうどいい感じ。

あまりピカピカで立派では、降り立ったときの旅情が感じられない。

  以前は、この先に青函連絡船乗り場があった

今日は、青森に着いたら青函連絡船を見学したかったのだが、汽車が遅れたのでもう既に閉館時間をとっくに過ぎてしまった。

 

   かわいい消火栓(クリックして)

昨日と同じように、駅前の観光案内所で貝焼きなどの郷土料理が食べられる店を教えてもらい、とりあえず駅前のホテルへ向かう。

今日の宿は、初泊1000円のビジネスホテル。

いくらデフレの世といえ、なんと1000円。2回目以降でも1900

どんな恐ろしいところかと覚悟していたが、普通の古めのビジネスホテル。

古いビジネスホテルを借り上げて、サービスを最小限にして運営しているとのこと。

よって浴衣やタオル、歯ブラシなどのアメニティは別料金。

でも、トイレバス付きでシーツは清潔だし、ちゃんと液晶テレビも置いてある。おまけにソファも部屋は広い。

部屋書きを読むとやはり経営は厳しいらしく、今の料金を維持するために客からのアイデアを募っていた。

ゴミ出しのセルフサービスなどいくつか記入。

  

これで1000円!(次回からは1900円)激安!

 

重い荷物を部屋に置き、身軽になって教えてもらった駅前の食堂へ。

 さりげない佇まいの「おさない」

ようやく、味噌貝焼きが食べられる。

貝焼き定食と熱燗を頼むと、1階は冷だけらしく2階の居酒屋に案内された。

食事は2階へ運んでくれるとのこと。

酒はあまり飲まないので、銘柄はよく分からないが、有名な「じょっぱり」を注文。

出てきた貝焼きは、なんとホタテ貝の形をしたアルミの器。

えっ、本物の貝を使ってないのか!?

かなりガッカリ。

でも、本物よりかなり大きいので、まあ良し。

中身は、味噌風味はほとんどなく、具たっぷりの卵とじという感じ。

 

 

お酒も程よく廻り、気分よくホテルへ。

テレビを付けると、ちょうどNHKで吉幾三が津軽海峡の唄を歌っていた。

旅先で一人聞くには結構いい感じ。

持参の入浴剤を入れた風呂に入って就寝。

明日朝はかなり早く、5時起きだ。

 

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