公開/1949年3月13日 95分 モノクロ 大映
          企画/本木荘二郎、市川久夫
          原作/菊田一夫、『堕胎医』
          脚本/黒澤明、谷口千吉
          撮影/相坂操一
          照明/柴田恒吉
          美術/今井高一
          音楽/伊福部昭
          録音/長谷川光雄
          出演/三船敏郎、志村喬、
               三条美紀、植村謙二郎、
               中北千枝子、千石規子、
               ほか

野戦病院で働く医師が、手術の事故で、
患者の梅毒に感染し、禁欲的な生活を強
いられた上、婚約者への気遣いから、婚
約を破棄してしまう、苦悩する若い医師
の内面を、黒澤独自の表現方法で描き出
す。台本の段階では、「罪なき罰」という
タイトルで進められていた。