科学博物館の鯨スケルトン



ナスカ展の地上絵『クジラ』・POST CARD
国立科学博物館の新館が改装され鯨の進化過程が分かりやすく展示されています。
爬虫類との比較、海牛との違い、陸を歩いていた鯨の祖先などが分かり易く説明さ
れて足元から天井まで大きい骨格を楽しく見ることが出来ました。恐竜達との出合
いも待っています。上野の森の動物・芸術・博物などが盛り沢山 サー行こうよ・


天井のスケルトンたち

イルカ

マッコウクジラの頭部

ミンククジラの頭部

歯鯨とヒゲ鯨の口の比較(ヒゲ板と歯)

動く口  ミンク鯨の口とヒゲ板(上顎のみ)
ヒゲクジラは上顎だけにヒゲ板が並び小動物を濾して食べます。

シャチの口と歯(上下の顎)。
ハクジラの歯は1〜2本から多くの歯を持つものまで変化があります。
下顎だけに数本のクジラ、上下に小さい多くの歯を持ったクジラ、
埋没されて見えないクジラ、雌雄で違うものなど雑多です。
イッカク:角状の歯、オウギハクジラ:扇状の歯、シャチ:円錐状の歯、などなど
食べる餌によって歯も変化をしています。イカを食べるクジラは歯
の数がわずかでくわえるだけのようです。
鯨の祖先は? クジラは昔 陸を歩いていた
この中の哺乳類がクジラのご先祖様です。
爬虫類は良く似ていますがルーツではありません

パキケトウス・アトッキ 5000〜4900万年前

カッチケトウス・ミニムス 4800万年前

アンビュロケトウス・ナタンス  4800万年前

爬虫類 レプトネクテス・イルカに良く似ていますね!

爬虫類 ティロサウルス・プロリゲル

爬虫類 チャンプソサウルス・ネタトル

ドルドン・アトロクス 3700万年前

鯨・バシロサウルス。当初、恐竜と考えられて恐竜名
サウルスがついて今でも変らず使われています。!!
体長が細長いクジラの祖先です。

バシロサウルスの歯

ハクジラからヒゲクジラに進化した


最初のヒゲクジラ・『ヤノケトウス』・ギザギザの歯からヒゲ板へ。
口先は尖った犬歯状、顎の近くはギザギザの手のひら状の歯が上下たがい違いに並んでいた。
歯の周辺には血管の溝が沢山ありヒゲ板に進化したと思われる。
説明図:5000万年前クジラは陸を歩いていた

5000万年前クジラは陸を歩いていた。
右:鯨祖先「パキケトウス・アトッキ」5000万年前。
発掘地パキスタンが学名についています。
クジラは学名に"cetus"がついているものがここでは多いです。
左:海牛類(ジュゴンやマナティー)の祖先「ベゾシレン・ボーテリ」4900万年前

説明図・クジラの足の進化?『退化』でした。
クジラの祖先:左から「アンビュロケトウス(カバ類)」「パキケトウス」 「バシロサウルス」

説明図・陸上と水中の足と鰭。水中では動物はほぼ同じ形になっています。 
環境で似ることを『収斂』といっています。
爬虫類(魚竜類)も鯨類も間違うほどに体形が似ています。

説明図・歩く、うねる、泳ぐ、はう、飛ぶ

説明図・歩く、うねる、泳ぐ、はう、飛ぶ

特別付録・人のご先祖様・『ルーシー』

小柄な『ルーシー嬢』でした

ミュージアムショップで売られているクジラたち