メッセージ

平成27年2月



新年度予算は過去最大規模

 このところの冷え込みは、大変厳しいものがあります。インフルエンザも流行しているようですので、気を付けたいと思っています。

 私のホームページは、毎月、月初めの1日に更新するように努力してきましたが、今月の更新では、ちょうど1月30日に県の新年度予算案が森田知事から発表になりましたので、そのことをお知らせして県政報告としたいと思います。

 千葉県の平成27年度一般会計当初予算案は、総額で1兆7095億7700万円となりました。前年度当初予算と比べると、5・9%の増加で過去最大です。少子高齢化による人口減少が、千葉県でも次第に顕著になりつつあり、世の中が縮小傾向にあるといわれているものの、予算だけでみればまだ右肩上がりを示しています。

 この背景には、アベノミクスによる企業業績の回復があり、歳入全体の4割を占める税収が、製造業を中心に大きく増加する見通しになっていることが第一に挙げられます。加えて消費税率が、昨年5%から8%に引き上げられたことにより、消費税分を含めた県の税収が大幅増加(719億円と推定)することを見込んだ予算案が組まれたからです。

 しかし、いいことばかりではありません。歳出をみると、高齢化の進展や子育て支援などでいわゆる義務的経費とされる社会保障費が7・8%も増加し、歳出全体の15%を占めています。さらに借金の返済に充てる公債費が同じく11・6%を占め、社会資本整備などある程度自由に使える投資的経費は、わずか9・8%にとどまっているのが実態です。

 新聞の中には、「森田カラー」が打ち出された予算案などと持ち上げていますが、借金の総額に当たる県債残高が3兆円を突破するなど、次世代に向けて心配な材料も多いと言わざるを得ません。2月定例議会は2月13日から始まりますので、大いに議論していきたいと思っています。

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