RealFlight InterLink DX Controllerの分解・修理



NEW 2024/04/01 up 

ニュートラルがずれるInterLink DX Controllerを分解してみる

 Interlink DX controllerのニュートラルが悪く飛行調整には使用することができなくなったので分解して内部を調べることにしました。

分解
 6本のネジで止まっていますがネジの頭は3角ヘッドで特殊な形状をしています。 3角形のドライバーはもっていないので製作することにしました。使わなくなったドライバーの先端を三角形に削ればよいと思いましたが見当たらなかったので鉄線の先端を三角に削って作ることにしました。
一時的な使用なのでこれで十分です。

ネジを外し裏ブタを外すと3個のコネクターが基盤についているので外します。チョット硬いです。
モード切替機構にガタがありニュートラルがずれるようになったと思っていましたが内部を見ると全く関係ありませんでした。
右側のジンバル(エレベータ・ラダー用)をニュートラルにするアーム部分を見るとこすれれたカスが出ていたのでスプリングを外してみました。

ジンバルのニュートラル用のアームの取り外し(エレベーターとスロットル用)

 エレベーター側のアームのスプリングをプライヤーでつまみ取り外し裏側をみると金属ピンと当たる部分がすり減って白い粉を吹いています。これではニュートラルが出ないのは当たり前です。 フタバの送信機はこの部分にシリコングリースがたっぷりと塗られていますがDX controllerは全くありません。これでは摩耗して当然です。
反対側のジンバルのアームも外してみました。こちらはスロットル側なので浮いた状態になっているので摩耗していません。
左右のアームを入れ替えることにしました。
フタバのアームはスプリングを外すとピンからずらすだけで簡単に取り外すことができますがこのコントローラーは支点のピンを抜かないと外せません。プライヤーで抜こうとしましたがうまくいきません。 ジンバルを取り外してからピンを抜くことにしました。ピンを掴みやすくなったのでピンを抜くことができました。 摩耗具合を比較するために両方のアーム部分の写真です。
アームとピンにシリコングリースを塗って組立です。アームを元の位置に嵌めピンを少し差し込みプライヤーで押し込みます。後はスプリングを付けて完成です。組み終わったらジンバルを取り付けます。

ジンバルのニュートラル用のアームの取り外し(エルロンとラダー用)

 次はエルロンとラダー用のアームの取り外しです。スプリングを外し、ピンの引き抜きですが邪魔になるスロットルのラチェット・プレートを取りはずし、回転軸を抑えるホルダーも取り外しました。 少しはプライヤーで掴めるようになってのでなんとかピンを引き抜くことができました。 取り外したアームの写真です。エレベーター用と同様に摩耗して凹んでいました。ここにもグリースは塗られていません。
凹みをどうやって修理しようかと考えましたが凹みを埋めるのではなく削って平らにすることにしました。 シリコーングリースを塗って組み立てました。


裏ブタの取り付け
 モード切り替えが非常に重たかったのでスライダー部分にシリコングリースを少し塗り動きを良くします。 裏ブタのモード切替は中立位置にセットします。本体側のレバーを裏ブタのモード切替用の溝の位置に合わせます。 3個のコネクターを基盤に元通りに接続して張り合わせ6本のネジで留めます。 モード切替をモード1にセットして完成です。

リアルフライトのキャリブレーション
 キャリブレーションを行うと以前は中立で50%からフラフラして数%のずれがありましたが修理後は50-51%となり少し良くなりました。 ポテンショメータの品質も悪いのでしょう。
古いフタバのG4付属Elite controllerは50%ピッタリの数値が出ます。スペクトラムはやっぱり3流品でした。
aircraft editerで送信機の各チャンネルの値を見るとDX controllerは0からフラフラした値を示しますがElite controllerは0ピッタリです。

おわりに
 モード切替が簡単にできポテンショメータの解像度も良いという触れ込みでしたが肝心のジンバルの出来が悪くニュートラルも出ないようでは正確なフライトには使えません。 全く残念な出来です。フタバ製の新しいコントローラーに変更してもらいたいものです。
 



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