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宵明けの青空に -8- 旅行の代わり
「ジラー、ハント。お別れだな。」
「別にさみしくなんかないぜ。」
「そうですよ、さよならです。アルバさん。」
「どうしてそうなの。」
「そんなのジラーじゃないよな。」
「ジラーだけど。」
「そうか。」
僕は納得が行かなかった。だが、それ以上聞かなかった。
愛に逆らっている気がしたからだ。
ルボータン王国に帰っても、フィッシュジェットは見つからなかった。
ジラーは偽物じゃない。
何にも手がかりなんて無かった。
「ライアンさん、それはあなたが結果的に信じているからでしょう。」
「ジラーは友達だぞ。」
「そうですね、でも裏切られたわ。」
「神様でも信じているのはライアンさんじゃないのかしら。」
「そうかな。」
「私だってライアンさんとジラーさんの仲は分かるのよ。」
「アルバ、それっておかしくないか。」
「仲良かったじゃない。」
「それ以外の話だよ。」
「でも裏切られたでしょう。」
「そうだね。」
「何も信じないさ。」
「どういうことかしら。」
「フィッシュジェットはまだ僕のものなんだ。」
「どういうことよ、もう。」
ガレージに帰っても、フィッシュジェットは何処にもなかった。
だが、新しくフィッシュジェットを作り直すのはしゃくに触るのだった。
僕は旅行に行きたかったのかもしれない。
それがジラーとハントの何かになってしまった。
うまく行った仲間なのは本当だったろう。
仲間が失敗したらしい、僕は信じられなかった。