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宵明けの青空に -9- 結婚式
お賽銭を入れると、縁を結ぶ。
ジャポネスク王国の神様はそうらしい。
金の切れ目が縁の切れ目。
フィッシュジェットで稼げないことはなさそうだった。
ルボータン王国の空港はカブラークス王国のそれよりも大きくなった。
「この空港、別名ジラー空港っていうのか。」
昔のルボータン王国の教会ではチャペル婚と呼ばれる結婚だが、
ジャポネスク王国では三々九度を飲むらしい。
じゃあこのルボータン王国ではどんな結婚式を挙げるのだろうか。
伝統あるいは、真実の愛に変わりはないと思う。
ジラーとハントが結婚したってわけじゃない。
宗教だから気に食わないのだ。
ノンポリシーには男の価値があるのだ。
「まさか、ルボータン王国でジャポネスク王国流の結婚を挙げて逃げようとしている。」
僕は気付いてしまった。
「誰だ。」
「教会の奇跡から追ってくるとはね。」
「私ですよ、ルボータン王国の王様は。昔、皇帝陛下がいたのを覚えてるかな。」
確かにそうだ、この人じゃない。
「君は出会ったりすれ違ったすべての人を覚えられる人じゃない。」
「すべての台詞を覚えているわけじゃない。」
「つまり優秀じゃないからそうなるんだ。分かるね。」
「僕が一番優秀だったらどうするんだ。」
「そんなはずはない。」
「君なんか知らないんだけど。」
「逃げないでくれたまえ。」
「前科でもあるんじゃないのか。」
「それは。」
結局だった。
教会の奇跡事件は国に認められるための研究者システムではなく、
神様を信じるかどうかによって結婚式をごまかす。
真実の愛の搾取。不良に立場を取って代わられてしまう話であった。
それが、できなかったときに伝統結婚の形式をとり、
神様が認めることによって、不良が立場を取って代わる結婚式が行われていたのである。
「王国に通報だ、誰かいないかな。むしろこいつ誰だ。」
「ちくしょう。」