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宵明けの青空に -7- 人間不信
フィッシュジェットを持って行ったのはジラーとハントの偽物だったらしい。
偽物はルボータン王国に飛んで行ったようだ。
ここにいるこいつはジラーの本物じゃないだろうか。
取っちめないといけない気がしていた。
「ジラー、フィッシュジェットを心配しに来たってとこだな。」
「ああ、そうだ。心配したぜ。」
「頭痛いな。」
ジラーも信じられなかった。
「ジラーは神様を信じているのか。」
「まあ、いるんじゃねえかな。」
「そうか。」
「その科学の話がどうとかは抜きにしてだぜ。」
「そうですよライアンさん。」
ハントが何やら言い始める。
「悪魔崇拝は駄目ですよ、ミュージシャンなんて不良ですよ。」
「これまで旅してきて、お前たちは背景があるんだな。」
「言いたくないですよ。」
「俺様も言いたくないな。」
「僕は王国も教会も信じない、悪魔だって信じない。」
「どうしてライアンさんがアカデメイなんですか。」
「そうだぜ、ライアンじゃないぜ。」
「宗教と科学の区別がつくのはアカデメイなんですよ。」
「アルバもいます。」
ジラーとハントが我に返った。
「宗教と科学の区別がついているのはライアンさんでしょう。」
「分かってますよ。宗教と科学の区別がついているのはライアンさんです。」
「もう。何したの。」
「嫌です、言いませんよう。」
「俺もいやだぜ。」
フィッシュジェットが売られたことが分かった。
仲間はもういなかった。
人恋しさを感じていたが、そもそも見透かされていたようだった。
しかし、色々と無いが僕は彼らより満たされているようだった。