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宵明けの青空に -1- 船が奪われた
「ライアン、船はもらったぜ。」
「そうですね、ライアンさんは後から追いかけてくるといいですよ。」
「なんだよ、それ。」
遂に僕はフィッシュジェットから降ろされてしまった。
ジラーの気持ちも、ハントの気持ちも分からなかった。
神様がいないと証明した後で、神にすがりたい。そうだった。
「いやー、新しい旅が始まりますね。」
「最近のライアンは旅が分かってないからね。」
テレビは世界を良くしようとしていた。
そういう祈りの装置だからだ。
空を目指した魚は神様を探していた。
自分の見つけたほころびが本当だって信じていた。
神はいない。
ライアンの価値ってフィッシュジェットなの、そういう問題の中だった。
「ジャポネスク王国でも行くか。」
「そうですね、あそこには神社がありますからね。」
「御恩と奉公の国だね。」
「ライアンさんは気付かないのかな。」
神様じゃないなら誰だ。
アカデメイは答えようとしていた。
「そうじゃない、僕の見てきた世界では教会が犯人だ。」
「何で、ジラーが。」
「「教授が神様だったのか。」」
アカデメイは教会の奇跡に陥った。
リストラクチャリングではない、教会崇拝だった。
仏は世の中にあって、必要とされることもあったのだ。
ルボータン王国はフィッシュジェットを配備し終わった。
カブラークス王国もそうだ。
この3周目の文明、あっという間だった。
飛行機から、障壁、そしてテレパシー、タイムトラベル。100年懸かっただろうか。
宇宙は平穏だった。
何にも動かなくなった、終わったからだ。
犯罪に係わった者だけが忙しなく動いていた。