インプラント(人工歯根)
当院においてインプラントは重要な診療の一つです。誤解を招いていただきたくないのですが、あくまでもインプラントは治療の一つの手段であり、入れ歯もブリッジも誤りではないのです。しかし、現在の歯科医療においては歯がなくなった部位にはインプラントが第一選択となる場合が多いのが実情です。とにかく残っている歯に負担がかからない事が大きなメリットです。
当院では、予防を重要視しておりインプラントだけ打ってあとは「さようなら」なんて事はありません。あくまでもなぜそこにインプラントを入れなければらなくなったのか?を考えないとそのあとの管理に支障がでます。インプラントはある意味、歯と同じです。入れてからもケアをしなければなりません。その意味でも予防歯科の考え方が大事で、そのベースの上にインプラント治療がのっかてくるというスタンスが重要です。
当院で使用しているインプラントは以下の種類があります。患者様のニーズや症例により使い分けます。
・ITIインプラント(ストローマン社):スイスのメーカーで全世界で使用されている超有名な1回法インプラントです。手術や型を取る際の手順やパーツがすべて規格化され誰でも出来るようなシステムになっております。
・スクリューベント(Zimmer社):アメリカでシェアが多い2回法のインプラントです。インプラントを埋入する場所の骨が足りない場合などに骨や人工の移植材を移植し顎の骨を広げる処置(GBR)などを併用する場合に使います。
・AQBインプラント(潟Aドバンス):日本のインプラントです。主に1回法で使用します。シンプルな術式で原価が抑えられるので低価格で提供可能です。1本157500円(かぶせ物込みの金額) 現在導入を検討中です。
これらのように数種類のインプラントを使用することで、症例によって使い分けが可能で患者さんにも選択肢が広がり、より身近な治療になると思います。アメリカでは難しい歯は抜歯してインプラントにした方が予後が良いと言われており、かなり盛んにやられています。一昔と違いインプラントはかなり現実的な選択肢になったと思われます。
インプラント治療とは、歯を失ってしまった部位の顎の骨に、人工のピンを植立し歯を回復させる治療法です。治療費が高いのが欠点ですが、高いなりに多くの利点があります。従来の治療法ですと歯を失ったら、取り外し式の入れ歯か固定式のブリッジが選択肢でした。そしてこれらの治療の欠点は失った歯の部分にかかる力を残っている歯に分担するため、負担が大きくなる可能性があることです。
例えば、川に橋がかかっていると想像してみてください。同じ長さの橋で、4つの橋ケタで支えられている橋と3つの橋ケタで支えられている橋とでは、どちらの橋が長持ちするでしょう?そうですね、それぞれの条件が同じであれば4つの橋ケタの方が長持ちするでしょう。この事を歯に置き換えてみましょう。奥歯を1本失ってしまいました。
●両隣りの歯を削ってブリッジにすると?
今まで3本の歯で3の力を支えていたのですが、1本失ってしまったため両隣りの歯には1.5ずつの力がかかるようになります。これが今までの治療法です。
●インプラントの場合は?
今まで3本の歯で3の力を支えていました。1本失ってインプラントで治療しました。インプラントは単独で1の力を負担してくれるので結局、両隣りの歯の負担は1ずつで済みます。
以上のようにインプラント治療には見えない部分での大きなメリットがあります。また、失ってしまった隣りの歯が健全な場合、全く削らないで済むことも大きなメリットではないでしょうか?
●取り外し式の入れ歯の場合は?
残っている歯にバネをかけて失った部分を回復する取り外し式の入れ歯でも他の歯に対して負担がかかります。また、金属のバネが露出し審美的に問題が生じます。(入れ歯が入っている事が目立つ)インプラントであれば、天然歯のように治すことができます。
これまで、インプラントの利点を述べましたが、入れ歯やブリッジが悪い物だとは思っていません。あくまでもインプラントもブリッジも入れ歯も治療の選択肢の1つであり、それぞれの患者さんに最も適した治療法を選択することは言うまでもありません。
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