面白いクジラと人とのかかわり



千葉・四街道市・総合運動公園のクジラ水道です。

【分類】 【話題】 【かかわり】 【 理      由 】
歴史 石油 捕鯨の衰退 捕鯨は日本以外、クジラから油を採るのが目的でした。石油発見で捕鯨が打撃を受け捕鯨の衰退につながりました。日本が捕鯨を最後までやれたのはクジラを肉・油・その他100%利用したからです。
石油の発見と共に魚油や植物油の生産も捕鯨衰退に拍車をかけました。
繊維産業 捕鯨の衰退 アメリカの繊維産業が盛んになると捕鯨従事者が繊維産業の労働者に流れ捕鯨衰退の原因の一つになりました。
金・ゴールドラッシュ 捕鯨の衰退 アメリカで金鉱が発見されると捕鯨船のならず者は捕鯨を捨て金採掘に向かい捕鯨衰退をもたらした原因の一つです。
クジラ=油 皮とヒゲ 欧米ではクジラは油とヒゲ板を採る動物でした。クジラ=油だったのです。クジラの種類も油の取れる量で判別していたこともあります。
カルテル 価格安定 鯨油も多く取れると価格が低下するのでシロナガスクジラ一頭の単位(BWU)で捕獲を制限、各国がカルテルを結びました。これがシロナガス換算です。
利用 精密機械油 宇宙開発 マッコウクジラの油は精密機械油として優れていました。宇宙ロケット・ジェット機等に使用されロシアが捕鯨を最後まで続けたのはこのためと云われています。
石鹸 液体洗剤 クジラの油から作られた石鹸は羊毛産業、皮革産業の洗剤として重要でした。
ロウソク ロウソクの原料 アメリカ捕鯨時代、マッコウクジラの油から作られる真っ白のロウソクはアメリカの重要な輸出品でした。マッコウクジラを減らしたのはアメリカです。
灯油 クジラの油は菜種油と共に闇夜を明るくするランプ用の灯油、ロウソクとしてなくてはならないものでした。
マーガリン 食品原料 クジラの油は食用のマーガリンとして使われました。食品原料だった。
肉皮食 カニバリズム クジラ=仲間=人間 クジラ・イルカはギリシャ神話では神聖な動物物でした。、キリスト教ではキリスト自身の象徴と見られ、動物から人間、さらに神に昇格、クジラ食は「悪」、人間を食べること=カニバリズムと見なされました。
禁忌 アメリカ捕鯨船に助けられた日本の長者丸の漂流民はクジラの肉には毒があるといってアメリカ船員は 食べさせなかったそうです。
採油方法 制約と採り方 欧米の捕鯨は油を採るのが目的でした。長期航海と船上の為に骨や肉は捨て脂皮のみ剥ぎ取りました。 皮は細かく切って大なべで煮込み浮いた油だけを掬い取って樽(バーレル)にいれ持ち帰りました。石油をはかる単位バーレルの語源です。
肉・皮 非食用昔、クジラは世界各地で食べられていました。しかしイギリス・オランダは鯨食の習慣がなく石鹸原料と見なされ食べなかったそうです。
神話 神話 神聖な動物 ギリシャ神話の神アポロンはイルカに姿を変えました。神託を授けるデルポイ神殿はイルカの名をつけられました。イルカは神聖な動物でした。
聖書 ヨナとクジラ キリスト教ではヨナを飲み込んだ魚との連想でキリスト自身の象徴、イルカは豊穣を表すと云われている。
ユニコーン 伝説 UNICORN=一本の角=一角獣=伝説の怪獣のモデルとされたのがイッカクです。イッカクはクジラの一種で角ではなく上顎の歯が伸びて出来ています。漢方薬として昔輸入されました。
怪物 未知の動物 昔、ヨーロッパではクジラは大きいがなかなか見れなかったので海の巨大な怪獣と見られ恐れられ、怪異な鯨絵が残されています。鯨類の英名cetaceansはギリシャ語の「海の怪物」に由来しています。
スポーツ ラケットのガット 意外な使い方 マッコウクジラの「千筋」と云われる筋は乾燥加工してラケットのガットに使われました。
弓の弦 マッコウクジラの千筋と云われる筋を加工しラケットのガット、弓の弦に使われていました。
薬品 イッカク 漢方薬の専門店に行くと2〜3bの角状のものが飾られています。これがイッカクの歯です。解熱剤として使われました。
媚薬 竜涎香・イッカク マッコウクジラから見つかる竜涎香(リュウゼンコウ)はアラビヤで媚薬として珍重され、 イッカクの角(本当は歯)は精力剤として今も配合され高価で売られています。
香料 竜涎香 マッコウクジラの腸から発見される竜涎香(リュウゼンコウ)は香水の原料として珍重されました。 そのままの匂いはひどい物ですが微量だといい香りになります。金と同価格で取引されましたが今は合成されています。
除虫剤 変わった利用 昔、田んぼの農薬:殺虫剤としてクジラの油が使われました。ウンカやイナゴ等の駆除に効果がありました。
お金 貴重品環太平洋の島々では鯨の歯は貴重な為お金の換わりに使われていたそうです。また婚約の品物としても使われました。
漂流船 救助 文化移入 日本の難破船・漂流船はアメリカの捕鯨船にかなり救助されました。有名なのはジョン万次郎です。帰国しアメリカ式捕鯨を始めました。結果は失敗!。通訳として活躍しました。
下着など コルセット 変わった利用 中世ヨーロッパでは婦人のコルセットやペチコートの芯材としてクジラのヒゲ板は使われ女性のプロポーションのアップに役立った。弾力性に富み高価な素材でした。
ペチコート 変わった利用
傘の芯 変わった利用 ホッキョククジラ・セミクジラのヒゲ板は長くて弾力性に富みコウモリ傘の心材としてもつかわれました。現在はアルミやプラスチック等転換されてしまいました。
ヒゲ 文楽人形の頭 目眉口を動かすバネ クジラのヒゲ板は弾力性に富み丈夫で加工しやすくバネ材として貴重品でした。。
カラクリ人形 バネ クジラのヒゲ板は弾力性に富み丈夫でバネ材として貴重品でした。
鵜飼い 操る糸と鵜とつなぐ部分 ヒゲ板の長所を生かして加工・使用された。
鯨尺 模様も利用 ヒゲ板の長所を生かして加工された。成長線も目盛になった。
弾力 ヒゲ板の長所を生かして加工・使用された。
扇の骨 弾力 ヒゲ板の長所を生かして加工・使用された。
釣竿 弾力 ヒゲ板の長所を生かして加工・使用された。
提灯の取っ手 弾力 ヒゲ板の長所を生かして加工・使用された。
編物細工 弾力 ヒゲ板の長所を生かして加工・使用された。
茶たく 模様 ヒゲ板の長所を生かして加工・使用された。
靴べら 模様・弾力 ヒゲ板の長所を生かして加工・使用された。
むち 弾力 ヒゲ板の長所を生かして加工・使用された。
ブラシ 丈夫なヒゲ ヒゲ板の長所を生かして加工・使用された。
クシ 弾力 ヒゲ板の長所を生かして加工・使用された。
精神 オリンピック 大戦後 日本の敗戦後、食糧増産の為に出漁した南氷洋捕鯨船団は日本国民に元気を与え、捕鯨オリンピックでの好成績は「元気印」と食料をもたらしました。
文学等 小説 白鯨 映画にもなりメル・ヴィルの「白鯨」が最も知られている。
日本永代蔵 江戸時代に書かれた井原西鶴の小説で鯨突き名人が登場する。
勇魚捕 明治時代の幸田露伴作「勇魚捕」はクジラ捕りの一生を描いた小説です。
深重の海 津本陽「深重の海」は捕鯨基地太地を舞台にした小説です。
勇魚 外国人C.W.ニコルによる日本捕鯨小説、舞台は太地の捕鯨です。
巨鯨の海 戸川幸夫による捕鯨船の船長とマッコウクジラとの戦いを描いた小説です。
テレビ わんぱくフリッパー フリッパーというハンドウイルカと少年との交流を描いたテレビ番組。人間とイルカは仲間・友達という思想を広げました。
絵画 浮世絵 広重(1797〜1858)、北斎(1760〜1849)、国芳(1798〜1861)の版画が有名です。
俳句 文化寄与 「菜の花や鯨も寄らず海暮れぬ」(蕪村)、「鯨」は冬の季語。
「魚偏に江の字くじらと書かせたい」(?)、京への洒落。「江戸中で五六匹喰う十三日」13日に江戸庶民が煤掃きの労働のあとに鯨汁を食べる習慣があったそうです。
イルカに乗った少年 ペット ローマ時代、博物学者プリウスがイルカに乗った少年を紹介、ギリシャ時代の少年と遊んだイルカの話です。
クジラグッズ 現代キャラクター 現在は水族館に行くとたくさんの可愛いイルカグッズが売られています。フクロウ、カエル、に次いで愛されています。
ホエルウォッチィング 見る物 世界、そして日本でも最近は鯨を「観鯨」ホエールウォッチィングが賑やかになりました。昔も鯨を見世物にしたようです。
日本書紀・万葉集 文化 古事記、日本書紀、万葉集にも鯨に関する記述があります。
詩・童謡 金子みすず 山口県仙崎出身の詩人・金子みすず(1903〜1930)に「鯨法会」「鯨捕り」という詩があります。「お魚」「大漁」という詩は面白くいい詩です。
メディアホエール クジラ文化 鯨関連書籍出版、科学書、ドキュメンタリー、歴史、小説、児童書、詩、写真集、映画、ビデオ、CD,絵画、ポスター、カレンダー、Tシャツなどのメディアがたくさん出され捕鯨反対がアピールされている。
リース・ラッセンの鯨と地球を描いた環境絵画は高エネルギーのイメージがあふれています。
競合 クジラの食事 競合 鯨は棲家の近くにいる食べものをたくさん食べます。ミンククジラは日本近海ではサンマ・イワシ・スケトウダラ・スルメイカ・オキアミ等々を食べ漁業に影響を与えています。
エビス伝説 地方によってはクジラはエビスと見られました。クジラが来ると魚が捕れる、福をもたらす豊漁の神とみられ信仰の対象となりました。
贈り物 高級品 織田信長 昔は手にいらないクジラは高級品でした。特別な人しか食べられなく織田信長は勇ましい魚「勇魚」として武勇からたべたとのことです。珍しい贈り物として大名や宮廷に用いられました。
信仰 お墓・供養塔鯨供養 山口県長門市の「くじら墓」、和歌山県太地町のくじらの墓が有名、その他全国一円に碑、供養塔、塚が点在しています。日本人の鯨への感謝です。
過去帳 山口県長門市の「くじら墓」がある向岸寺には約千頭の種類・戒名・死亡年月日を書いた「過去帳」が残されています。毎年法要が行なわれています。
鯨塚 山口県長門市の「くじら墓」、和歌山県太地町のくじらの墓が有名、その他全国一円に碑、供養塔、塚が点在しています。日本人の鯨への感謝です。
伝説・昔話 日本各地にクジラに関する言い伝えや伝説がたくさんあります。
母子鯨 良・悪 欧米では親子連れは子クジラを先に捕り側を離れない親を次に捕っていました。後に資源保護のため親子クジラの捕獲は禁止されました。 日本でも親子クジラは捕獲していたのですが可哀想だとの思想と子持ちクジラははげしく抵抗するので「セミの子持ちは夢にも見るな」と云われ敬遠されました。
サカナ 獣肉禁止令 鯨は獣でなくサカナだとして、宗教上獣の食を禁止する天智天皇の命令、徳川綱吉「生類憐れみの令」にも鯨を食べていました。
戦略 情報戦 暗号戦 捕鯨は戦争と同じで情報戦でした。情報収集しお互いに暗号を使い他者に情報は流しませんでした。漁業はお互いに競合すると暗号を使います。
領土 領有権争い 初期捕鯨は船が小さく陸でのクジラ解体が必要でした。陸や島がないと解剖できずクジラを取れません。イギリスは虚偽の領土宣言をしたことがありました。
遠洋漁業 取引材料 捕鯨中止にたいしアメリカは日本に200海里内の漁獲割り当てを与えないと切り札に使いました。強い物の論理です。
ジャパングラウンド アメリカ式捕鯨では日本近海の豊富なクジラ漁場をジャパングラウンドと読んでいました。日本沿岸のクジラを大量に捕り日本の捕鯨は大打撃を受けました。
科学 発展に寄与 船の大型化 捕鯨は船の大型化、航海術の向上、機器の発明、島や航路の発見等々にも貢献しました。
航海術 技術向上
海軍強化 航海訓練 捕鯨船は船員の育成にも役にたってイギリスでは奨励金まで出しています。昔の船は武器も積んでいました。
先端技術 技術開発 捕鯨業は当時の最先端の科学や技術を駆使して望みました。この為色々な物が発見・開発されました。捕鯨が色々と寄与した訳です
環境保護 すり替え アメリカはベトナム戦争での枯葉剤の撒き散らし、公害問題、油田開発による環境汚染など地球環境の問題が多々ありました。 こんな中商業捕鯨の犠牲となった人間の仲間・友人のクジラを保護することが地球環境の保護に繋がるとの考えが欧米で作り出され捕鯨中止にすり替えられました。 クジラの保護=環境保護としてクジラが環境保護の一大シンボルとされた訳です。環境保護は必要ですがすり替えはいけません。
アニマルセラピー 癒し イルカの持つ力を生かした心理療法です。犬・猫・馬・インコなどと同様の癒しです。うつ病・自閉症・ダウン症児・身体障害者などで活用され「ドルフィンセラピー」とも云われています
祭り 鯨の踊り 神事 北海道アイヌのクジラ踊り、京都伊根・土佐室戸クジラ突きの踊りがあります。
山車 神事 長崎くんちの潮吹き鯨、大阪堺でも長崎に似たクジラ車があったそうです。
鯨唄 神事 くじら組で働く人たちが歌った捕鯨の様子を歌詞に織り込んだ唄です。祝の唄と作業唄で「祝いめでた(大唄)」が一般に知られています。
藤原義江 鉾をおさめてかなり前に藤原義江というハーフ歌手がいました。
鉾をおさめて 日の丸あげて 胸をドンと打ちゃ 夜明けの風が そよろそよろと身にしみる (クジラ捕りの歌) いいうたですね!
命名 Sperm 面白さ マッコウクジラの頭にある脳油が白く人の精子に似ているため”Sperm Whale”と命名されました。 アメリカではこのマッコウクジラが真のクジラだとして”The Whale”といわれました。 欧州では泳ぎが遅く死んでも浮くセミクジラを捕りやすいことから本当のクジラ”Right Whale”(真の鯨)と呼びました。
イサナ:勇魚 語源勇魚の語源:古代朝鮮語で「イサ」は大きい、「ナ」は魚、即ちクジラをイサナといっていたわけです。
鯨言葉 鯨洒落 語源 田舎者が云う駄洒落をいいます。クジラは悪いことのたとえに使われました。
鯨のわらじ 百里歩ける丈夫な靴 クジラのヒレを土中に埋めて馴らした皮で作った丈夫な草鞋(ワラジ)をいいます。 丈夫なため百里(400`)歩けるといわれました。昔はワラジは藁で編んで作っていましたが直ぐ傷んで使えなくなり沢山持ち歩いていました。



『宮本武蔵と巨鯨』  国芳 嘉永期
<金子みすず>

---鯨法会---

鯨法会は春のくれ、
海に飛魚採れるころ。

浜のお寺で鳴る鐘が
ゆれて水面(ミズモ)をわたるとき、

村の漁夫(リョウシ)が羽織着て、
浜のお寺へいそぐとき、

沖で鯨の子がひとり、
その鳴る鐘をききながら、

死んだ父さま、母さまを、
こいし、こいしと泣いています。

海のおもてを、鐘の音は 、
海のどこまで、ひびくやら。

---鯨捕り---

海の鳴る夜は
冬の夜は、
栗を焼き焼き
聴きました。

むかし、むかしの鯨捕り、
ここのこの海、紫津が浦。

海は荒海、時季は冬、
風に狂うは雪の花、
雪と飛び交う銛の縄。

岩も礫(コイシ)もむらさきの、
常は水さえむらさきの、
岸さえ朱(アケ)に染むという。

厚いどてらの重ね着で、
舟の舳(ミヨシ)に見て立って
鯨弱ればたちまちに、
ぱっと脱ぎすて素っ裸、
さかまく波におどり込む、
むかし、むかしの漁夫たちー
きいてる胸も
躍ります。

いまは鯨はもう寄らぬ、
浦は貧乏になりました。

海は鳴ります。
冬の夜を、
おはなしすむと、
気がつくとー

---お魚---

海の魚はかわいそう。

お米は人につくられる、
牛は牧場で飼われてる、
鯉もお池で麩を貰う。

けれども海のお魚は
なんにも世話にならないし
いたずら一つしないのに
こうして私に食べられる。

ほんとに魚はかわいそう。

---大漁---

朝焼小焼だ
大漁だ
大羽鰮(イワシ)の
大漁だ。

浜は祭りの
ようだけど
海のなかでは
何万の
鰮(イワシ)のとむらい
するだろう。

童謡詩人『金子みすずとクジラ』はこちら
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『金子みすずとクジラ』