マッコウクジラのデカ頭のなかはナニ?




マッコウクジラの頭には何がつまっているのでしょうか?

主に頭には白いロウ状、ワックスのような「油」の塊が入っています。
脳油といい、量はインド象1頭分、約4トンで脳油袋に入っています。
温かい常温ではドロリとした液体です。

白い液状で「精子」に似ているため欧州では精子=SPERM
からSperm Oil「脳油」といわれました。 このSpermからマッコウクジラ
を英名でSperm Whaleというように なりました。

この脳油はマッコウクジラが深海へ潜るのに役立っているようです。
体温と海水温で温度を下げると脳油は固まり比重が増し潜水しやすくな
り一気に頭を下にして急降下します。
逆に深海では体温で脳油を溶かし比重を軽くして短時間で浮上します。
潜水病にかからない機能もあるようです。

この油は精密機械油になりロケット、ジェット機、宇宙船に使われ ました。
ソ連が長く捕鯨を続けたのはこの油を取る為といわれていました。
色んな所でクジラは役に立っています。