関氏は緑内障による弱視だったとき、眼圧を下げる薬によりスティーブンス・ジョンソン症候群(薬害)を発症、色彩やものの形を失うという状況になられたそうです。 研修では日常生活の中で、どのように創意工夫して過ごしているのかなどについて実際の生活を記録したDVDを見ながら、お話いただきました。
関氏の明るい調子でのお話や、DVDでのお料理を作る姿などを拝見すると、とても視覚障がいの方には見えません。 しかし「一番辛いのは気軽にスーパーへお総菜を買いに行くことが出来ないこと」「毎日の献立を悩めるのは幸せなんですよ」などとお聞きすると、やはり私たちの想像以上に 厳しい生活を送ってらっしゃることが判りました。
研修の一番始めに「視覚障がい者は“音の世界を生きている”」とおっしゃられたことが、とても印象的であり、また「世間は“視覚障がい者”とひとくくりで考えていますが、 すべての人の状況が違うのが現実」ということも、お話を伺っていくうちにとても深い話なのだと感じました。
佐倉市内の視覚障がい者は304名。日本全国では50万人くらい。しかもその85%以上が中途視覚障がい者だそうです。
気がついていなくても、私たちの周りに視覚障がいで苦労されている方がいるのかもしれません。
ほんの少しかもしれませんが、視覚障がい者の方の生活を知ることが出来た研修でした。
今年は、佐倉市社会福祉協議会まちづくり推進班班長の渡貫千恵子氏を講師に、社協の設立から今日までの経緯、組織、皆様から頂く会費の使途についての説明、
福祉委員の役割などについてお話し頂きました。
また、臼井地区社協としての活動などについては、宇田川研修事業部長より説明がありました。
なお、今後の研修予定は
6月30日(土)福祉委員研修「視覚障がい者の日常を知る」
10月20日(土)公開講座「佐倉市の福祉施策と課題について」
11月17日(土)福祉委員研修「救急救命心配蘇生法講習会」
24年3月「市外施設見学」などを予定しています。
10月の研修については、公開講座の予定です。
公開講座に関しては、後日町内会・自治会を通しての回覧や掲示板、ホームページ等で詳細をお知らせいたします。