古くは1974年に誠文堂新光社から出版された『星座ガイドブック(春夏編、秋冬編)』を頼りに、何時間も星空の下、懐中電灯を照らしながら星座の姿を、星座にまつわる神話を読みました(実際、ともだちとカセットに録音したりもしました)。私と同じように、多くの人が藤井さんの啓蒙的な星空案内に導かれて星空の下に佇んだのではないでしょうか。ギリシア神話の紹介では、ギリシア神話、ローマ神話の呼称が混じっていたりして、今にして思えば不確かな記述が見受けられますが、多くの天文ファンを実際の星空の下へ誘いだした功績は大きいと思います。
時代は変わり、作品社から出版された『星座大全』は、四季が一冊づつにまとめられ、オールカラーになりました。ガイドブックというよりは、星座の美術書に近い性格をもっています。(これを持って星空の下へはちょっと無理…)
かつての『ガイドブック』では何とも言えない語り口で、私が影響を受けた星空エッセイを読むことができますが、この『星座大全』は、すでに廃刊となってしまっている『スカイウオッチャー』や『星になったチロ』などの物語を書いているときの「語り部」的な文体になっています。個人的には読み手(かつては星マニア向け、今は万人向け)を意識しすぎる嫌いがあるので、昔の文体の方が好きですが。
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