31 January, 2002
ちょっと前の『プロジェクトX』、佐賀県吉野ヶ里遺跡の発見から保存へと至る話だったのだが、ビデオに撮ったまま見損なっていたのを”べほまづん”と見た。吉野ヶ里遺跡は高校の先生によって発見され、やがて彼の息子が長じて佐賀県の職員として、調査と保存の担当者となる。
「うーん、こういうのもいいねぇ。お前、考古学者になりなよー。」
「えー??なんでー??」
「いいじゃん。ママの使っているディバイダーをあげるからさぁ。」
「それで、『プロジェクトX』にでるって・・・」
「うんうん。(ここから田口トモロヲ風に)『“べほまづん”さんは、今も一本のディバイダーを大切に持っている。それは、“べほまづん”さんの母が学生時代から大事に使っていた実測用具だ。』」
「『おかあさんはいつもこのディバイダーで貧乏徳利を実測していました。これをみると、おかあさんの楽しそうな姿を思い出します』って、だいたいママは実測大嫌いなんじゃん。いやだよ、考古学者なんて。」
「いいじゃん。『プロジェクトX』に出られるかもよ。」
「あたしは『誰でもピカソ』のほうがいいよー。」
『プロジェクトX』出演は無理そうだ(^^;。
30 January, 2002
複数の方からメールや掲示板で「かやちゃんは日記を書くの、やめちゃったの?」と言われた”ぶち”、今日は日記を書いた。「1週間ぶりだよー。てれるなー。」だそうだ。
中を読んでみると、なんだか久々更新のコンテンツの言い訳みたいだ(笑)。
28 January, 2002
”べほまづん”の最愛のでんでん虫たちは冬を迎えてますます元気だ。
「ねえ、普通でんでん虫って冬眠しないの?」
「この子たちはそんな野蛮なことはしないのよー!!」
ただ部屋が暖かくて冬眠できないだけだと思うのだが・・・。そんなわけで、冬になっても私はでんでん虫のために生野菜を常備しなくてはならない。こいつらはすごい食欲なのだ。さすが、”べほまづん”のでんでん虫だ。
ところが、冷蔵庫の中にちゃんとレタスやキャベツがあるというのに、”べほまづん”は私のプランターのレタスを使う。プランターのレタスは小さいので、葉っぱを2,3枚取られると、丸坊主になる。これでは人間の食べるところが無くなるではないか!
「だって、プランターのレタスは無農薬だもん。お店で買ったレタスに農薬が付いていたら大変じゃん。でんこたち、死んじゃうよ。それでもいいの???」
かくしてせっかくレタスが育っても私は一度も自前のレタスが食べられないのだった。
26 January, 2002
天気予報は夜から雪なので、スライム姉妹はわくわくしている。今年の関東地方は暖冬なのであまり雪が降る気配が無くて、スライム姉妹はちょっとがっかりしていたのだ。それで、何かにつけては窓から外を見る。でも暗くてよく判らないので、窓をちょっとだけ開ける。それでも判らないので全開にして外に乗り出す。おかげで部屋がちっとも暖まらない(笑)。
ところが、どうも外は雨になっている様子で、一向に雪が降る気配はない。スライム姉妹、すごすごと引き返す。
「夜中には降るかなぁ・・・」
「降ったら積もるかなぁ・・・」
期待は大きいようなので、明日の朝はちょっとかわいそうかも知れない。
23 January, 2002
”べほまづん”はレバーが嫌いだ。
「だってさあ、レバーって変な味がするもん。」とは”べほまづん”の弁。「鉄棒に牛乳かけたみたいな味だと思わない?」
「あんた、鉄棒に牛乳かけたの食べたことあるの?」
「無いけど・・・」
すると”ぶち”がその先を続けた。彼女はレバーが好きだ。
「そうかなあ、あたしはレバーって10円玉みたいな味だと思うよ。ちょっとしょっぱいところとか。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(食べたことあるのか、ってか、その『ちょっとしょっぱい』ってなんだ)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
19 January, 2002
さて、いよいよピアノの発表会本番だ。
”ぶち”はプログラムの5番目にドラゴンクエストメドレーを弾く。ステージにはふわりんと上がる予定だ。ところが、名前を呼ばれてステージにてくてくと上がってきた”ぶち”の手にはふわりんはいない。舞台に上がってからそれに気付く”ぶち”、あわててふわりんを探しに舞台裏の方へ戻る。
ところが、なんとふわりんは”ぶち”の座っていた客席に置き忘れられていたのだった。ようやく届けられ、”ぶち”、再度ふわりんと共に舞台へ上がり、ドラゴンクエストメドレーを弾き始める。途中何度かミスタッチもあったが、ピアノの上にちょこんと座ったふわりんの応援もあって、なんとか最後まで諦めずに弾くことが出来た。”ぶち”は大満足だったが、”ぶち”に忘れられたふわりんはかんかんに怒っていた(笑)。
一方の”べほまづん”、実は先週くらいからものすごく緊張していた。最後のレッスンでは、完璧に覚えていたはずの曲が全く弾けなくなってしまった。彼女にとって初めてぶち当たる壁だ。その上、”べほまづん”が弾くはずの曲、大江光の「ヒロシマのレクイエム」は、難易度で見せる曲ではなく、表現力で見せる曲だった。(実は、大江光の曲は短い中に何度も転調が入り、その度に主題も新しくなるので、実際に弾いてみるととても小難しいのだが、聞いただけではそれが解らないところが奏者にとっては不幸だ。)たぶん、どうやって弾いていいのか彼女なりに考えていたのだと思う。
どうしようどうしようと呟きながら舞台裏へと消えていった”べほまづん”を見て私もかなり不安になった。それで”べほまづん”のあとを追うと、彼女は順番を待って椅子にぽつんと座っていた。不安げに見上げるのでついついかわいそうになり、おでこを寄せる。
「ママ・・・」
「大丈夫だよ。ねえ瀬南、今、世界は沢山の戦争であふれているから、弾きながらそれが無くなりますようにって祈るんだよ。」
「ママ、あのさあ、子供が緊張しているときにそんなこと考えろっていうの、ママくらいだよ・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(そうかも知れない^^;)」
さて、それで緊張が解けたのか、”べほまづん”の演奏はすごく良かった。彼女は一生懸命、曲の心になって弾いていた。この曲には最後の部分に教会音楽のような和音のコラールがあるのだが、そこなどは完璧だった。
「最後の部分はさ、一生懸命願ったんだ。そうしたら我ながら完璧だった!」
とはあとからの”べほまづん”の言葉。
こうして、スライム姉妹のピアノの発表会はとりあえず無事に終了した。お疲れさまでした。よく頑張ったね。
18 January, 2002
いよいよピアノの発表会前日になったスライム姉妹。今回はこれまでおよそ緊張とは無縁だった”べほまづん”がやたらとあがっている。彼女はここへ来て、今まで完璧に弾けていた曲が突然弾けなくなった。
「なんだか全然思い出せないの・・・どうしよう・・・」
「誰のこと、それ・・・」
前回の発表会では、全くの練習不足から当日のお昼まで親と先生が頭を抱えるようなとんでもない演奏をしながら、なぜか舞台では一度も間違えず完璧に弾きこなし、なんだできるんじゃんと思っていたらその後はまた元の頭を抱える演奏に戻ったという逸話の持ち主が、なぜかあがっているのだ(大笑)。先生曰く、「せなちゃんも、大人になったんだねぇ・・・」。
それでもやっとスランプから解放されて”べほまづん”が元の調子に戻ったと思ったら、前日になって”ぶち”が緊張し始めた。
「ママ、弾けなくなっちゃった・・・」
しょうがないのでおだて作戦に出る私(笑)、まったくスライム姉妹はどうしちゃったんだろう・・・。
「ママ、あたしだけじゃないの、ふわりんも緊張してるの・・・」
”ぶち”の大事なお友達、ふわりん(スライムのぬいぐるみ)は”ぶち”と一緒に舞台に上がる。それで、ふわりんはつのにつける白い毛皮のつの輪(実はただのシニヨン)まで買ってもらった。そんなものをつけたことのないふわりんは、緊張しちゃってるのだ(笑)。
そんなわけで、私は今日はスライム姉妹の他にふわりんまでおだてなければならないのだった。
17 January, 2002
テレビチャンピオンで「パチプロ王選手権」というのをやっていた。パチンコのプロの人たちがその技を競うのだ。私はパチンコはやらないのであまり興味が無く、他のチャンネルに変えようと思っていたら、なぜかスライム姉妹はとても熱心に見ている。
二匹は途中でお風呂に入ったのだが、先に出てきて熱心に見ている”ぶち”に、あとから出てきた”べほまづん”は一生懸命途中経過を聞いている。
「ねえ、今、誰がトップなの??」
「えーとねえ、○○さんなんだけど、××さんが台を変えて激しい追い上げをしてるんだ!」
「あ!!○○さん、リーチがかかった!大当たりかも!!!!」
「えー!!ホント?やばいじゃーん!!!」
そんなに興奮するほどのことなのだろうか、小学生が・・・(笑)。だいたいが、意味、解っているのか?
14 January, 2002
お正月にもらったお年玉を使って、スライム姉妹は映画を見に行くことにした。年末に見そこねた「ハリーポッターと賢者の石」だ。映画館に着くとかなり混んでいる様子だったので、指定席分は私がおごることにして、今回は無事に映画を見ることが出来た。
二匹とも、「ハリポタ」はすでに原作を読んでいるので、「スネイプ先生はイメージが違う!!」「ハリーはそっくりだよねっ」とそれはそれはうるさいのだった。やはり、こんなちっこい子でも、好きなお話の登場人物には自分のイメージがあるのだなあと妙に感心してしまった。”ぶち”は特に、スネイプ先生の配役については大いに不満があるらしい。もっと痩せていて意地悪そうな人だと思っていたのだそうだ。映画のスネイプ先生もかなり意地悪そうだったけど・・・。
12 January, 2002
それは木曜日の夕方のこと、職場から帰ろうとしていた私の携帯が鳴った。
「ママー!!」聞くに堪えない情けない声、”べほまづん”だ。一瞬、またやけどでもしたのかと思ったが、「お皿割っちゃったー!!」とのこと。それにしては情けない声だ。割れちゃったものは仕方がないので、私が行くまでそのままにしているように言い渡し、家に帰った。
さて、お皿を割った現場を覗くと、お皿の惨事よりももっと恐ろしいことが待っていた。辺り一面、煙が充満し、なにやら焦げ臭い臭いで満ちている。
「なんなの?この焦げ臭い臭い・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「まさか、火を使ったの??」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
どう考えても火を使ったとしか思えない。実は、先日のやけど騒ぎのあと、”べほまづん”は大人のいないところでのガス台の使用を禁じられた。それなのに本人によると、家庭科の宿題をしようとしてフライパンを火にかけ、そのまま忘れていたのだという。その割には、フライパンで炒めるはずの具材が一切見あたらない。何がなんだか解らないまま、私は激怒した。本人が痛い思いをするのはもうしょうがないが、火事でも出してしまったら、我が家は集合住宅なので、周りの人たちに迷惑がかかる。かくして”べほまづん”はしっかり怒られた。なにしろ包帯がとれてまだ一月なのだ。これほどバカだとは思わなかった。
ところが、事態はこれでは済まなかった。幾らガス台を掃除しても、フライパンを掃除しても、一向に焦げ臭い臭いが消えないのだ。おかしい。まだ何処かで燃えているのか、あるいはとんでもなく巨大な燃えかすが隠れているとしか思えない・・・。それで、”べほまづん”が寝た後に、私とスライムパパは捜索を開始した。
すると、燃えないゴミの袋から、”べほまづん”が割ったというお皿が厳重にくるまれて発見された。私たちはあまりの焦げ臭さにお皿のことなんかすっかり忘れていたのだ。どうも、私が帰宅する前に”べほまづん”が自分で始末したらしい。あいつにしてはあまりの手際の良さだ。これは絶対におかしい・・・。それで、封を解いてみると、そこには私のお気に入りの縁に金メッキを施した皿が無惨な姿をさらしていた。
確かに皿は割れていた。でも、それは落として割れたのではなく、どう見ても火を受けたとしか思えないのだった。こういう割れ方をするのは、火の中に皿をつっこんだか、火事か、強い熱を加えたとしか思えない・・・。まさか・・・。悪い予感に駆られながら電子レンジを開けると、レンジの中はすっかり真っ黒になっていた。やっぱり・・・。
さて、真相はこうである。学校から帰ってきた”べほまづん”は、こっそりつまみ食いをしようと思い立った。正月が過ぎておかしが沢山残っていたにもかかわらず、彼女は冷凍庫の中のハッシュドポテトに目を付けた。ところが、フライパンは使えない。そこで彼女は冷凍のハッシュドポテトをたまたま乾燥籠の中に伏せられていた金メッキのついた皿に載せ、どのくらい電子レンジをかけていいのか解らなかったので適当に15分ほどの時間に設定し、電子レンジを動かした。そして、ハッシュドポテトはあまりの長時間加熱に見事に炭となり、金メッキの皿は耐えきれずにレンジの中で爆発したのだった。ところが、この惨事を包み隠さず報告するのが怖かった彼女はなんとか隠蔽工作を試み、それがぜんぶ裏目に出たのだった。
もう呆れて何も言えませんわ、私は(笑)。惨事から2日、電子レンジは幾ら掃除してもまだ焦げ臭い。当分何を暖めても焦げ臭そうで、臭いを嗅ぐ度私は腹立たしいのだった(苦笑)。
09 January, 2002
”ぶち”ご愛用の『たおるさん』こと古タオルは、彼女が生まれたときから毎日持ち歩いているもので、最初は確かに綺麗なパステルピンクだったのだが、今ではただの灰色になっている。私にしかられたり、”べほまづん”と喧嘩をしたりすると”ぶち”はこのタオルを頭からかぶって気持ちを落ち着ける。まさにライナスの毛布状態なのだった。
私はこのタオルを洗いたいのだが、そういう点では犬並の彼女は決して洗わせてくれない。以前こっそり洗ったらばれてしまい、ものすごく機嫌が悪くなった。かなり不衛生で汚いのだが、”ぶち”にとってはこれが一番いいらしい。
”ぶち”によれば、このタオルはスライムにとって大事な物なのだそうで、ときどき彼女のスライム(のぬいぐるみ)たちにも貸し出されるのだが、正直言ってスライム(のぬいぐるみ)たちはかなり迷惑そうだ。私が風邪をひいたりすると私にも貸してくれるのだが、かえって風邪が悪化しそうで、はっきり言って迷惑なのだった(笑)。
06 January, 2002
私が風邪をひいている間、スライム姉妹はパピーとマミーの所に出かけていった。もともとは私も一緒に行くはずだったのだが、年寄りたちはただ孫に会いたいだけなので、別に私と会わなくてもいいのだ。そして、二人はさっき帰ってきた。
どうも、話を聞く限りではスライム姉妹はパピーとマミーのところですっかりのんびりと延びきっていたらしい。”ぶち”はゲーム三昧(二人の祖父母はまさに呪われた血のごとく大のゲーム好きであるため、マイプレステを持っている)、”べほまづん”はテレビ三昧だったようだ。きっと、一番楽しい冬休みだったに違いない(笑)。
明日から学校が始まる。早起きできるかな?
02 January, 2002
スライム姉妹はビデオ屋から借りてきた「スターウォーズ 帝国の逆襲」を見ていた。見ながら”べほまづん”が聞いてきた。
「この話は、あと1本で終わりなの??」
「そうそう。ファントムオブメナスはルークの父ちゃんが主人公だから。」
「ああ、主人公、可愛い子だよね。金髪でさあ。」
アナキン・スカイウォーカーの子ども時代を演じた男の子は確かに可愛い。
「へえ、お前でもそんなこと思うの。」
「だって可愛いじゃん。」そういいながら”べほまづん”はさらにビデオを見続けている。話は佳境に入り、ついにダースベーダーとルークの一騎打ちになった。そして、ダースベーダーの衝撃の告白がある、『私がお前の父親なのだ』。凍り付くスライム姉妹(笑)。
「うそ・・・・・・・・・」すっかり凍り付く”ぶち”。彼女はルークが好きだ。
「うそ・・・・・・・・・」すっかり凍り付く”べほまづん”、「ママ、あの可愛い子がどうしてこれになるのよ・・・」それは私も常々思っている(笑)。
01 January, 2002
明けましておめでとうございます。スライム姉妹も無事に新年を迎えました。今年は、”べほまづん”は年女です。皆様、今年も宜しくお願いいたします。
年賀状の写真