アオサギ
ダイサギ
コサギ

トウネン
ダイゼン
ソリハシギ
セイタカシギ
エリマキシギ
キアシシギ
オオソリハシギ
カワウ
谷津へ、水鳥の楽園

 今回は少し遠出をしてみた。谷津干潟にやってきた。ラムサール条約云々というようなことはいろいろなところで話題になるので、省く。とにかく、ここのよいところは気軽に多くの水鳥たちが見られることだ。観察センターは設備もよく、心地よい。また、スワロフスキー、ツァイスやニコンなどの双眼鏡・フィールドスコープを持った頼もしいベテラン・バーダーが何人かは必ずいる。鳥の種類などわからないときは、邪魔にならないようにさえすれば、丁寧に教えてくれる人が多い。中には結構、ご高齢と見える方でも、重い道具をもち、デジスコ(フィールドスコープにアダプタで、デジカメを装着してある)を使いこなす姿には頭が下がる。それに比べ、こちらは、重いのでデジカメに望遠アダプタレンズをつけ(もちろん、三脚はない)、ニコンのトラベライト双眼鏡(小さくて軽い)という安易な姿だ。もちろん、センターでもガイドをしてくれる。あまり、海辺の鳥たちになじみがないので、ここはよい勉強になる。今回は9月はじめの暑い日だったが、周囲を1周するだけで、多くの鳥たちに出会えた。

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 この日は蒸し暑い日であったが、午前中、ちょうど潮も引いていて多くの鳥が採餌をしていた。鳥以外にも魚、カニの類が見られた。
 ダイサギやコサギなどのサギの類は印旛沼や手賀沼など内陸部でも湖沼、水田などで多く見られる。写真の3種は日本でも繁殖し、冬にも残る地域が多い。ダイサギは亜種があり、冬、日本に残るものとそうでまいものがいる。コサギは小型で足ゆび部分が黄色い。ダイサギはチュウサギに比べ、眼の下の模様(すじ)が眼の後まで伸びている点で見分けやすい。カワウも印旛沼や手賀沼など内陸でも見られる。エリマキシギは夏場は非常に派手だ。シギの類は冬羽になると地味になり、判別しにくくなる。ここでは鳥たちも安心しているためか、私の安易な撮影器具でも、本当に近くから鳥たちの姿を写すことができる。
 水鳥は場所によって、人間との距離のとり方を変えるそうである。シギやサギなどの鳥は北総地帯の水のあるところでも見られる。しかし、人間との距離は多めにとる傾向にある。谷津干潟などで、しっかりと近距離で姿や特徴を確認しておくと、地元で観察するときに大いに役立つ。 
 谷津干潟の代表的なカニ、ヤマトオサガニ。泥が乾いて白っぽく見えることが多い。