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2003.1改訂
主な水生植物をあつめてみました。植物名をクリックして見てください。

コウガイモ ヒメガマ ハゴロモモ ホザキノフサモ クロモ

ヒシ ヨシ ササバモ マコモ タヌキモ ミズアオイ

ガガブタ  キクモ  オモダカ アギナシ ヒルムシロ サンショウモ

アサザ ヤナギモ

コウガイモ

 形が昔、使われたこうがいとよばれる道具に似ていることから名前がついた。こうがいとは髪をかきあげる道具で箸状の形をしていた。印旛沼では減少傾向にある。

 

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ヒメガマ

 代表的な抽水植物(茎の一部と根が水中、泥中にあり、葉の大部分と茎の一部が水面上に出る植物)。大型の多年草。ヒメガマは水深1mほどまでよく生育する。6月ごろ穂を出す。上部が雄花の穂、下部が雌花の穂で中間に花軸が見える。ガマは雄花の穂と雌花の穂がくっついている。

 

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ハゴロモモ

北アメリカ原産。昭和初期に移入され爆発的に増えた。フサジュンサイ、カボンバとも呼ばれる。水草の本(趣味として水草のための)をみると様々な品種が見られる。このようなものは色も鮮やか。最近は現象傾向にある。原因は水草業者の乱獲によると思われる。印旛沼の西沼には採取禁止区域もある。

 

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ホザキノフサモ

 植物全体が水中にあり根や地下茎が水底にのびるものを沈水植物というが、ホザキノフサモもこのなかまである。ハゴロモモに比べ葉が羽毛状になっている。印旛沼では少ない。沈水植物は環境の影響を受けやすい。干拓、水質悪化によるヘドロの堆積沈水植物の減少を招いている。

 

 

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クロモ

沈水植物。花は水面より出て咲く。雄花から出た花粉は水面を流れ雌花に達し受粉する。受粉期の水面は花粉のため白くなるほどである。葉のへりにぎざぎざがある。これに比べ、葉のぎざぎざが目立たず3枚が輪生しているのがコカナダモ。クロモは輪生している葉の数がコカナダモより多い。

しかし、最近ではクロモとコカナダモの交配が進んでいるとのことである。また、より大型のオオカナダモはアナカリスとしてペット店で売られている。

 

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ヒシ

長い茎の途中から多くの水中根を出す。葉柄は空気を含んだふくらみとなり浮力を増加させる。ヒシの実は熟すと底に沈む。実は食用となる。実は菱形で2本のとげがある。オニビシはとげが4本で見分けられる。

 

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ヨシ

 大型の抽水植物。抽水植物としては岸辺に近いところにはえる。乾燥には強い。太い地下茎を持つ。大きな群落をつくる。

 

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ササバモ

水中でおどろくほど長くのびる沈水植物。水面下に群落をつくる。長くのびたものは水面にそって広く広がる。

 

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マコモ

 大型の多年草。高さ100cm250cm、茎は太い。葉は長さ50

100cm、幅2〜3cm。ヨシより乾燥に弱く、ヒメガマより強い。

 

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タヌキモ

 柔らかい水草。茎が水中を横にのびる。分枝し密に葉を互生させる。葉は長さ36cm。所々に補虫胞をつける。2030cmの花茎をつける。

現在、印旛沼では消滅している。花は黄色。

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ミズアオイ

1年草。根は水底の泥中にあり、長い柄を出し、根出葉を水面に出す。花期の前に葉は1015cmの舟形になり、水面に浮かぶ。花期には茎を水面上に出し、開花する。花は青紫色。

 

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ガガブタ

 多年草。茎は細くて長い。まばらに1〜3個の花をつける。葉は円心形または卵形で直径7〜20cm

花は葉柄の基部に束になり十数個つく。花の色は白色。

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キクモ

水中、水辺にはえる多年草。茎は丸く、長さ1030cm。水上に出た部分は赤味をもつ場合がある。葉は58個が輪生する。花は紅紫色で長さ610mmほど。

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オモダカ

 浅い池にはえる多年草。葉は長さ515cm。花は白色で610月に開花する。花茎の上部に3個の花を輪生させる。雌雄異花。下部に雌花が多い。葉の先端はとがり、地中に匐枝をのばしその先に塊茎をつくる。食用の変種がクワイでオモダカより大きい。似たものにアギナシがある。アギナシは匐枝を出さず葉柄の根元に塊茎を多数つくる。また、葉の先が丸い。

アギナシ

 これも水田などにはえる多年草。オモダカに似ているが葉が幾分細い。
 
アギナシの葉と花

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ヒルムシロ

 淡水中にはえ、多年草。地下茎が底部の泥中をはい、節間が長く伸びる。沈水葉と浮水葉の2種がある。沈水葉は皮針形。葉の長い柄をもち、基部には1枚の托葉をもつ。

現在は消滅。

 

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サンショウモ

 1年草。水上に浮かぶ小さな水草で茎は多少、分岐する。左右2列に葉を出す。茎は長さ10cmくらいで葉は羽状につく。葉は楕円形。葉がサンショウの小葉に似ているためにこの名前がついた。

現在は消滅。

 

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アサザ

多年草で、花期は68月。葉は厚く、裏は紫褐色となる。

花は黄色で直径34mm。ガガブタに似るが葉は柄が縦につく。

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ヤナギモ

せせらぎを好むヒルムシロ科の植物。葉は5〜12、3cmでほど長い葉がライオンのたてがみのように水になびいていることが多い。沈水生の植物。

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