シジュウカラ、見事なコントラスト
戻る

シジュウカラも身近な鳥だ。黒色と白色のコントラストが見事なスズメ大の鳥だ。黒い頭部と襟元、腹部まで伸びたネクタイ状の黒色の模様で他の鳥と区別しやすい。背面はグレー、肩背部に緑っぽい色が見られる。スズメ目シジュウカラ科だ。今では都市鳥としてすっかりと定着した。分布に地域差があるようなことをかつては聞いたことがあるが、今では、かなり広範囲で普通に見られるようだ。「ツーツー」、「ツーピー」と少しにごっていて、それでよく通るような声で鳴く。数羽で群をつくり、庭などにもよく来る。ただ、頻度はスズメよりぐっと小さく、控えめにやってくるという感じだ。ヒガラやコガラ、エナガなどと混群をつくることも多い。その群にときとして、コゲラなどが混じっていることもある。
この鳥も見つけやすく、体色も美しいので、バードウォッチングの入門用といえる。しぐさも機敏で、可愛らしい鳥だ。庭にもよく来ると書いたが、庭木に少しでも野鳥用の餌をつけておいたり、餌台をつくっておいたりすると、かなり確実にやってきてくれる。
シジュウカラはヨーロッパ、北アフリカから東アジアまで広く、分布している。日本のものは亜種シジュウカラだそうである。亜種同士の繁殖の可否から種の分化の研究の対象になっているというようなことを昔々に聞いたような覚えがある。また、一夫多妻、婚外交尾の研究などでも名前が出てくることがある。
難しい話題はさておき、シジュウカラは身近な可愛らしい野鳥といえる。
先頭にもどる