セキレイのなかまは水辺が多いこのあたりでは身近な鳥たちだ。正確にはセキレイ科の鳥たちだ。このあたりで見られるセキレイのなかまはセキレイ類のハクセキレイ、セグロセキレイ。タヒバリ類のタヒバリ、ビンズイなどだ。セキレイのなかまは尾を上下に振るしぐさをよくする。セキレイのなかまで、なんといっても身近なのは何回も紹介しているハクセキレイ。水辺に多いが、なぜか、コンビニの駐車場でよく見かける。人家の近くや街中でセキレイをみかければ、かなりの確実でハクセキレイだ。本当によく見かける鳥で、バードウォッチングでは入門的な鳥と言える。セグロセキレイはハクセキレイによく似た白色と黒色のコントラストが目立つセキレイだ。このあたりでは戸神川周辺でよく見られるが、ハクセキレイよりは見かけることは少ない。バードウォッチングでは中級レベルな鳥と言える。
ハクセキレイは4亜種が日本ではいる。亜種ハクセキレイがもっとも一般的なハクセキレイだ。繁殖は紀伊半島あたりまでで行うようだ。季節による違いや年齢による違いによって白色、黒色、灰色がさまざまに混ざるが、基本的に白色、暗色(黒色)のツートンカラーだ。これはセグロセキレイも同様だ。ハクセキレイとセグロセキレイの一番簡単な見分け方は、顔の模様。目の部分に黒色の過眼線があるがその上下が白色であればハクセキレイ、上部だけに白色があればセグロセキレイだ。セグロセキレイは九州以北で繁殖する。
左:ハクセキレイ若鳥 右:セグロセキレイ
このあたりのタヒバリ類は茶色を中心として色合いがぐっと地味なものが多い。タヒバリ、ビンズイのどちらも茶色っぽい背に、白色の腹部、その腹部に黒斑が目立つ鳥だ。
ビンズイは四国以北で繁殖する。タヒバリは冬鳥として渡来する。どちらも地上をあるくことがあるが、どちらかというとタヒバリのほうが開けた場所に多いようだ。実際にタヒバリは水田の畦を歩いたり、飛び回ったりしているところを見かけた。一方、ビンズイは電線に止まっているような状態だ。どちらも、セキレイ類に比べ、見かける機会がこのあたりでは少ない。ビンズイのほうが背がやや暗緑色を帯びることや腹部の黒斑がつながり縦縞状に見えることで区別できるかもしれない。