サギたち
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北総には手賀沼、印旛沼という大きな沼があり、河川、用水路も多い、また、河川周辺の平地には水田も多い。そのため、サギのなかまは北総では身近な鳥だ。また、一部のサギたちは都市に適応し、住宅街のコンクリート護岸の河川でもよく見られるようになってきている。サギは魚、カエル、昆虫などを食べる。
北総でよく見られるサギはだいたい6種類。いずれもコウノトリ目サギ科だ。このうち、ダイサギ、チュウサギ、コサギはシラサギと言われる。わりあい、目にする機会が多い。都市部の河川でも見られることがある。アマサギは街では見る機会は少なく、水田で目にすることが多い。アオサギも目にする機会は少なめなサギだ。ゴイサギは「ヨガラス」の別名があるように、日中に活動しないので、やはり、目にしにくかもしれない。


左からダイサギ、チュウサギ、コサギ
ダイサギ、チュウサギ、コサギはシラサギ類と言われ、全身が白色のサギたちだ。名前の通り、ダイサギが体長90cmほど、チュウサギで70cm弱、コサギが60cmくらいだ。だが、見慣れないとなかなか区別がしにくい。いずれも、夏中心に冬も残る。
ダイサギは夏には、ふわふわとした飾り羽が見られ嘴は黒くなり、目と嘴の間が青っぽくなる。冬、嘴は黄色になる。嘴、首、足がチュウサギに比べ長い、首は途中で折れ曲がるように見える。冬には亜種オオダイサギというサギがやってくることもあるそうだ。ダイサギよりさらに大きいとのことだ。
チュウサギはシラサギの中では嘴が短め。夏は嘴が黒く、冬は黄色だが、先が黒っぽい傾向にある。やはり、夏には飾り羽をつける。
コサギは夏羽で冠羽をつける。嘴は眺めで黒色。足指が黄色い。
3種の見分けは、慣れないと難しい。この中で、コサギは足指が黄色いことが見分けるための大きな手がかりとなる。ダイサギとチュウサギは足の長さ、全体の体形から受けるイメージなどが手がかりになるが、結構、見分けにくい。双眼鏡などがあるときは、顔を確認するのがよい。目の下のライン(切れ込み)が目のあたりまでだとチュウサギ、目より後方に伸びているとダイサギだ。


左からアマサギ、アオサギ、ゴイサギ(若鳥)
アマサギはこのあたりでは夏の鳥だ。冬場は白を貴重としたものになるが、このあたりで見るときは頭部を中心に橙黄色なので、すぐに見分けられる。よく、耕運機の後ろをくっついてあるき、餌を得る姿が見られる。体長は50cmほどの小ぶりなサギだ。
アオサギは日本のサギでは最大級のサギで留鳥。顔の黒いライン、青灰色の背、白色の腹や顔と派手なサギなので見分けは付きやすい。ちょうど、色々なヒーローもののキャラクターのようなイメージを思い浮かべればよいかもしれない。体長90cm強で大柄なため、ばさばさという感じの動きが特徴だ。
ゴイサギは白黒のツートンカラーが目立つ体長60cmほどの留鳥だ。若鳥は成鳥とはちがい、茶褐色に白斑がある。成鳥と若鳥では別の種類のように体色が違う。他のサギに比べ、首が短くずんぐりした体形のサギだ。夜行性なので、昼にはめったに見ることはないが、夕方から少しずつ活動している姿が見られる。
大きな鳥を近くでみることは結構ない。タカ、ハヤブサのなかまは遠くに見えることが多い。フクロウは夜行性なので、見にくい。間近に見ることができる大型の鳥として、サギは貴重な鳥だ。
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