オオタカ
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オオタカ(
Accipiter gentilis)
は「鷹」と言えばこの鳥を
指すような代表的なタカだ。タカ目タカ科に属する。タカとしては中型で、北半球に広く分布し、日本にいる亜種オオタカは9亜種のうち一番小型のものだ。北
半球のタカだからという訳かは不明だが、英名はNorthern
Goshawkだ。翼長は1mほどで全長は50cmほど、トビの2/3くらいの大きさと思えばよい。留鳥、ないしは一部が冬に南下(渡り)をする。山地、
平地と生息する範囲は広い。餌は鳥だとキジやサギ、ほ乳類だとノウサギくらいの大きさのものまで食べる、まさに猛禽だ。湖沼などでの狩りでは
水を利用して窒息死までさせ狩ることはけっこう目撃されているようだ。オオタカのいる地域では小型のペットも油断できないかもしれない。狙っ
た獲物を執拗に追い続けるようで、この性質のために鷹狩り(タカで狩りをする)に使われる。現在、鷹狩りでは法的な問題で国内のオオタカは使
われていなようだ。成熟すると黒色系の背面と白っぽい地に黒っぽい斑が目立つ、虹彩は茶ないしは黄色で美しい体色をしている。成鳥まで2回換
羽し若鳥は茶色っぽい体色をしている。嘴は猛禽らしい形をしている。餌が豊富になければ生存できないので、環境が整った場所でしか生存できな
い。
このオオタカが最近は身近な鳥になりつつある。昨今の野鳥保護の浸透のためか、人のいる場所に近づくようになってきているようだ。もちろ
ん、餌を確保できる環境の整備も身近になった原因であろう。写真のオオタカも茨城県南部のとあるスポーツ施設の駐車場脇の樹木にいた。前か
ら、ときどきフィールドスコープを覗く人たちを目撃していたので、気にして訪れていたら出会えた。オオタカのように「執拗に、あきらめずに」
の賜物かもしれない!しばらく、樹にとまり休んでいたが、悠然と飛び立っていった。飛翔しているときにはオオタカ特有の羽の模様が確認でき
る。
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