日本最大、オニヤンマ

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 オニヤンマはオニヤンマ科で、日本最大のトンボだ。10cmを超える。黒と黄色のまるでトラのような模様、その大きさで迫力のあるトンボだ。近くで見ると全身に毛があり、ますますトラのように見える。当然、昆虫を食べる。豪快な感じがするトンボでそのためにこの名前があるとも、体の模様が鬼のふんどしににているためオニヤンマと呼ばれるとも言われる。山地から平地にかけて底が泥質の浅く、わりあい細い流れの場所を好むと言われる。パトロール行動をしていることが多い。トンボたちの産卵のやり方は種ごとに特徴がある。前に紹介したウチワヤンマは単独で産卵し、粘性のある糸状のものに卵をつけ、水草などに付着しやすくしている。このオニヤンマも単独で産卵するが、尾部を川底の泥に突き刺し産卵する。このため、浅く、砂泥質の川を好むのであろう。幼虫は泥の中で過ごし、羽化するまでに2〜4年ほどかかるそうだ。
 はねは前と後ろのはねで形が異なる。うしろのはねは幅が広く迫力がある。メスの尾部は産卵管が飛び出している。左の写真ではあまり、目立たないが尾部の先端に突起が見える。全身が黒地に黄色の縞や模様という構成になっているため、模様をよく見るとオニヤンマであることが確認できる。胸部の模様は特徴的だ。胸部は巨大で飛翔時にはこんもりとした感じで目立つ。頭部は前からみると黒地に3列の黄色い縞が目立つ。 なかなか、厳しい顔をしている。頭部の写真で、複眼が頭部中央の1点で接しているのがわかると思う。
 なかなか、見栄えのするトンボだが、戸神川、神崎川近くでは「よく見る」「いつも見る」というわけではなく、「見られる」という感じだ。

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