ナガオカモノアラガイ

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ナガオカモノアラガイは陸生の貝のなかまだ。水中にはいない。オカモノアラガイ科に属す。モノアラガイ科にはヒメオカモノアラガイ、オカモノアラガイ、そして本種などがあるが分布は割合広い。ナガオカモノアラガイは本州、九州(北海道が含まれている場合もある)を中心に分布しているそうだ。ただ、各地域で繁栄しているかというとそうでもなく、多くの県で絶滅危惧種の中に名前が上げられている。

形が特徴的で貝殻は殻口部大きく、螺旋部が小さい。やや光沢のある薄くて透明感のある黄白色ののっぺりした部分が目立ち、後部に螺旋部がおまけのようについている。ちょうど、頭と曲の関係といえばイメージしやすいかもしれない。殻径6mm程度の小さな貝だ。水田地帯、用水路などに多い。このような陸域と水域を接する部分、水際を推移環境、エコトーンという。そのような場所にいる貝だ。

この貝が実際に発見されたのもまさにエコトーンである戸神川岸の植物の葉上だ。非常に小さく気づきにくい貝だが、実際に見つけると結構きれいな貝だ。殻も前述のように透明感があるが、軟体部も白っぽく透明感がある貝だ。

 水際には貝のなかまやその他の得体の知れない?生き物がまだまだいそうだ。ただ、微小なものが多いので、これからも注意して見ていこうと思う。また、今回は戸神川で見つかったが、このナガオカモノアラガイが北総ではほかにどのような場所で見られるかも確認していみたい。

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