マイマイ、カタツムリ、デンデンムシ

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 デンデンムシ、カタツムリなどとよばれるマイマイ。昔から親しみのある生き物だ。印旛ではデーロ、ネーボロなどという呼び名もあったそうだ。マイマイは殻に蓋がない陸生の貝のなかま。乾燥時には殻がないので開口部にエピフラムという粘膜をはって乾燥に耐える工夫をしている。大小の触覚があり、大きいものは目、小さいものはにおい、味を感知するする器官となっている。身近ななかまにはミスジマイマイ、ヒダリマキマイマイ、ウスカワマイマイなどがいる。通常は貝殻を上から見て、中心から右巻き(時計回り)に渦が巻いている。ヒダリマキマイマイは種名の通り、巻き方が逆となっている。マイマイは雌雄同体で、交尾をするとお互いの精子を交換してたくわえ、卵を産むときにその精子を受精させるというかわった生殖方法を持っている。写真のものはミスジマイマイ(印西市で撮影)。千葉県ではヒダリマキマイマイと並ぶ代表的な種だ。通常は種名のように色帯(すじ)があるのだが、色帯の本数も様々であったり、トラフ模様のものがあったり、写真のように色帯がないものまでさまざまである。意外とわからないのがマイマイは何を食べているのかということ。基本的には葉を食べる草食性。園芸が趣味の人には憎むべき?存在かもしれない。たしかにマイマイなのだが蝸牛(カタツムリ)やデンデンムシという呼び名に親しみを感じる。デンデンムシという音はちょっとかわっている。なんでそんな呼び名があるのかと疑問に思ったら、デンデンムシという呼び名は「ででむし」から変化したそうで、「ででむし」とは「(角よ)出い出い(出ろ出ろ)」ということからついた名だそうである。「デンデンムシ、ムシ、カタツムリ・・・」という童謡の歌詞の通りだったことに気づいた。

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