クコ

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 10月ころに戸神川付近を散策しているとクコが見つかった。クコはナス科の木本。紫色に近い、ナス科らしい花を葉腋に数個つける植物だ。木本といっても1−2mほどにしか伸びない。はじめはまっすぐに伸び、草本のように見えると思うのだが、植物に関しては鋭い人に写真を見せると、あっさり「木本でしょう」と言われてしまった。確かに、成長して川のそばなどに一大ブッシュをつくる傾向がある。アブラムシがこの植物にはつきやすいようで、群がって生えるクコにアブラムシが群がってつくようなこともあるようだ。花期は8月から10月くらいで夏の花と言えそうだが、今回は10月も末に見つけた。
 クコと言うとすぐに「クコ酒」を想起してしまう。大学のときの友人がクコの実を集めてビンに入れ、酒を入れてクコ酒をつくると言っていた覚えがある。確かにクコの薬用効果、健康増進効果は有名なようだ、クコ酒だけでなく、クコ茶や若葉をご飯に混ぜたりもするようだ。疲労回復、利尿作用、高血圧防止などの効能があるそうである。クコの赤い実は「枸杞子」と呼ばれ、よく使われるようだ。秋にみのるクコの赤い実は独特の光沢があり、きれいな果実だ。
 このクコをインターネットで検索すると植物に関係するページより健康食品や薬草に関するページのヒットのほうが多いくらい効能が知られている植物のようだ。
 植物として見るとなかなか、きれいな花をつける植物であると思う。
 

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