オオバナコマツヨイグサ、コマツヨイグサ

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 オオバナコマツヨイグサ(Oenothera laciniata var.grandifloraとコマツヨイグサ(Oenothera laciniata)。どちらもアカバナ科マツヨイグサ属の匍匐性の植物だ。マツヨイグサの仲間にはオオマツヨイグサ、メマツヨイグサなどが ある。どれも身近な植物だ。オオマツヨイグサ、メマツヨイグサは北アメリカ原産、いずれも黄色の花が咲く。やや赤っぽい花が咲くマツ ヨイグサはチリ原産。赤い花が咲くものにはアカバナユウゲショウやヒルザキツキモソウがある。また月見草(和名:ツキミソウ)だが自 生はしない。月見草も外来種だ。太宰治の著作にある「月見草」はオオマツヨイグサのことと言われるそうだ。多くのマツヨイグサのなか まが帰化植物だ。もっとも教科書で「在来のタンポポ」と言われるタンポポのなかまももとを辿れば帰化植物だ。

 
 さて、オオバナコマツヨイグサ、コマツヨイグサとも北米産の帰化植物。秋に芽生える2年草だ。
どちらも匍匐性だが時には立ち上がることもあるそうだ。オオバナコマツヨイグサは花 弁は8枚。5月から10月ころに花を咲かせる。めしべは4裂、おしべは8本。冬はロゼットで過ごすとのことだ。が、今(11月中旬)も元気に花を咲かせている。岸部に多いということだ。その母種にあたるのがコマツヨイグサで花弁が4枚。花も大きさもオオバナコマツヨイ グサが4cm、コマツヨイグサが2-3cmとやや異なる。花は咲き終わると赤っぽくなる。写真は利根川沿いに咲いていたコマツヨイグサ。

 ところで、ここ、利根川の岸部はかなりのタヌキ が生息しているようで、コマツヨイグサのすぐわきには(新鮮な)大量のタヌキの糞がいつもある。今度、夜中に来てみようと思う。タヌ キたちに確実に会えるだろう。また、糞を調べれば、ここのタヌキたちが何を食べているかもわかるであろう。

 閑話休題、マツヨイグサのなかまは結構身近にある。荒れ地にあるメマツヨイグサ、最近、見る機会が増えつつあるアカバナユウゲショウやあ れっと思うとそこにあるヒルザキツキミソウなどなど。花が目立つ植物だ。

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