キアゲハ

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 キアゲハです。ごく普通に北総で見られるアゲハのなかまです。たぶん、アゲハだ!と思うとこのキアゲハ、あ、黒いアゲハ!と思うとカラスアゲハであることが多いのではないかと思います。学名はPapilio machaon hippocrates、アゲハチョウ科です。日本だけでなくユーラシア大陸(ヨーロッパまで)にも広く分布しています。さらには北米大陸にも分布しています。もちろん、いくつかの亜種に分かれているようです。日本のものはPapilio machaon hippocratesです。
 関東では山野、耕作地、住宅地、都市部の公園と広く見られます。下の写真も玄関先で撮影しました。
 前翅の全部が暗色で塗りつぶされているようになっているのが特徴で、これでアゲハ(ナミアゲハ)と区別できます。後翅後部に沿って鮮やかな青色の斑紋、そしてポイントとなる赤色斑が美しい。あまりに身近で見過ごしがちですが、この青と赤の鮮やかさ、組み合わせはすばらしいと思います。



 成虫のみでなく幼虫(四齢)も大きく、鮮やかな色合いで目立ちます。幼虫の食草はセリ科の植物中心に、野草から野菜のなかままで多岐にわたります。そのため、畑地周辺や水田の畦などでも幼虫を見かけます。下の写真も水田の畦で撮影しました。高度、環境的にも海岸地帯から山地まで広く生息しているので本当に身近なアゲハとして存在しているのでしょう。

 身近で、美しく、年に数回発生するようなので、その姿を長く楽しめる蝶だといえます。

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