雲---毎日、みているはずなのに　

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身近な自然というにはあまりに雄大ではあるが雲について見てみたい。幼いころは雲の形の多様なことから「あの雲は何に見える？」などと言って遊んだり、空想した経験が誰にもあるのではないだろうか。様々な色、形、高さを呈する雲であるが、基本的には十種類の雲形に分類できる。ところが、この十種類（たかだか、十種類）なのに「あの雲は十種類のうちのどれだ？」と判別しようとすると私たち素人には難しい。「積雲の一種、うーん、層積雲？」、「だいたい、空に浮かんでいるものの高さなんて見極められないよ。」ということになってしまう。そこで「雲の基礎の基礎」である雲の十種類の雲形について見てみたい。これをもとに雲を見直す（？）とちょっと外に出て空を見上げるのが楽しくなるかも知れない。

＜上層雲＞はるか上空に見られる雲たち

[券雲]

通常、5000〜10000m（ということは高い山よりはるかに高いと思えばよい）に見られる雲で、糸状、帯状など様々な形状をしているため筋雲とも呼ばれる。薄く見える。

[券積雲]

これも上層に見られる雲。これは割合、みんなが知っている（区別しやすい）雲で、鰯（いわし）雲、鱗（うろこ）雲などがこれにあたる。

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[券層雲]

高さ5000〜10000mくらいに現れる。薄いベールのような雲。太陽、月にかかるかさが現れることが多い。

＜中層雲＞2000m以上に現れる雲たち（高い山の頂上くらいから上ということ）

[高積雲]

ひつじ雲、鯖雲（さばぐも）やまだら雲

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[高層雲]

灰色、薄い青色で層をつくる雲。ときとして縞や繊維のよう見える。「どんより」とした雲。日中、太陽がぼんやり雲ごしにみえたり、おぼろ月夜となったりするのはこの雲でおぼろ雲とも言われる。

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[乱層雲]

高層雲が発達し雲底が低くなり、2000mほどまで降りてきたものをいう。雨や雪を降らせる代表的な雲。雪雲、雨雲と言われる。この雲下ではしとしと雨が降る。

＜下層雲＞だいたい、2000m以下に見られる雲。例外もある。

[積雲]

垂直に伸びる、つまり、積み重なる雲。2000m付近に発生し、大きくなる場合は10kmに及ぶ場合もある。このようなものを雄大積雲といい、入道雲もこの一種。その他、さまざまな形状を示し、変化の多い雲。

積乱雲との違いは上部の形、頭がむくむくと丸いうちは積雲。

[層積雲]

500〜2000mくらいに現れる。畑の畝、波を思わせる畝雲はこの一種。雲塊をつくり連なる場合が多い。

[層雲]

最も低いところに現れる雲。600mくらいが多い。俗にいう霧雲。この雲からの降水は霧雨となる。

[積乱雲]

積雲雲がさらに発達した雲。上部は圏界面（対流圏と成層圏の境界面）に達し、平らになる。様々な形状を示すが、入道雲やかなとこ雲が有名。雲の下では激しい雨、雹、雷がおきる場合が多い。太平洋岸では夏によく見られる。

斑状層積雲（朝方に見られ２〜３時間で消える場合が多い。）

この十種が雲の基本型です。そのほか、雲はその形や状態、天候への影響などから様々な呼び名があるが、必ずしも上の形状とは同列ではないので注意が必要。たとえば、「独特の並びかたをした