吉池から芸大経由で 2012,3,15
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 今日はちょっと用があり、御徒町まで行ってきた。いつでも開店している御徒町駅前の吉池のシャッターが降りている。珍しい!
吉池は御徒町駅前の食品デパート?各種食材、酒類、そして別館では多くの海産物、魚類を売っている。特に魚を扱っている館はずっと見ていても 飽きない。種々の魚類、海産生物を扱っている。上階にはレストランが何店舗かある。ドイツ料理とビールの店などもあり、なかなか楽しい。会社 自体は食品販売以外に外食産業、ケータリング、ホテル事業までやっているようだ。
 その吉池の見慣れたビルも新しくなるようでそのためにこの館を閉めている。確かに老朽化は進んでいるように見える。しかし、まさに駅前の混 雑した場所でどのように工事をするのだろうか?

 広小路から上野公園に入ると既に桜の花が咲いている、カンザクラだ。毎年、一番早く花をつける何本かのうちのひとつだ。ちょうど、広小路入 口と竹の台の噴水の中間のあたりだ。1年経つのははやいものだ。もうすぐ、公園で最も本数が多いソメイヨシノが満開の季節がやってくる。公園 内にはおよそ50種類ほどのサクラがあるそうで、今頃から4月末くらいまで桜を楽しめる。上野公園の顔ともいえる噴水は未だに工事中で柵に覆 われている。公園内は今、お花見に向け、仮設トイレ、ゴミ捨て場、柵の設置、提灯の飾りつけ等々が進んでいる。



 東照宮第一売店。昔から東照宮の入口わきにある売店だ。けっこう、にぎわってい る。動物園の正門前の売店はなくなってしまったがこちらは健在だ。最近、メニューのひとつ「カレーそうめん」がテレビで取り上げられることも 多い。のぼりや商品の色がきれいだ。最近、公園内には新しい売店も増えてきているが、やはり上野公園の売店というとこのような感じ思い浮か ぶ。




 東京都美術館は改装工事を行っていて、この4月にやっとオープンする。工事用の外壁もなくなってきた。改装工事なので外観はほとんど変わり がないようだ。正門にあった鏡面球体は今現在、撤去されているようだ。前の建物(科学博物館に向かって、正門があった)からはがらっと変わっ た東京都美術館だが、この姿はしばらく続くようだ。



 動物園を過ぎ、芸大との境目、東京都美術館の裏、ちょうど京成電鉄動物園博物館駅の旧駅出入口(と言っても有名なほうではなく、動物園寄り の出入口)の近くに目立たない石碑がある。文字は「さくらぎは」と書かれているように見えるが...。






 東京芸術大学音楽学部にある古いレンガ造りの建物、「杜の会」という表札がある。 正門から入ると警護の建物のすぐ裏にある。しっかりと保存されているようだ。芸大の中はこのような古い建物、奏楽堂や美術館のような近代的な 建物、高層の巨大な建物が混在している。










 芸大は美術学部が都立上野高校と隣接し、音楽学部は台東区立上野中学校、寛永寺と隣接している。
上野中学校は新しい施設がつくられたり、一部改装されたりしているが、校舎自体は数十年間変わっていない。寛永寺霊園、寛永寺、国立博物館、 国際子ども図書館、芸大に囲まれた静かな環境にある。



 東日本大震災から1年経った。震災では寛永寺の石灯籠も倒れたことは書いたが、そ のあと、境内にもともとあった石灯籠はほとんどが撤去された、残念だ。そして、突然、根本中堂前に置かれたのが、この青銅製と思われる灯篭。 これは新品ではない。輪王寺(両大師)から移されたものだ。気が付くと境内にあったお地蔵さんも外壁際に移されていた。






 上野桜木は写真のような昔からの住宅、立て直された新しい住宅、そして突き当りに見られるようなマンション(高度成長時代から増えてきた) がある。しかし、店舗はほとんどない。
右側にはマンションや日展会館など新しい建物が並ぶ。上野桜木で現在減りつつあるのは昔ながらの小売店、肉屋さん、魚屋さん、文房具屋さんと いうようなお店である。かろうじて八百屋さんはある。上野桜木は年寄りが多い街なのに根津方面に行くにも、根岸方面に行くにも坂道だ。しか も、根岸方面へは階段を使わざるを得ない。近代化を急ぎ、街づくりに優しさがない時代もあった。