戻る
八重桜、そして公園工事
2011.4.24
 桜の花期は本当に短い。広小路に向かう上野公園内の並木もすっかり葉桜ばかりだ。
 ソメイヨシノが終わると残っているのは八重桜の仲間たちだ。右のものは小松宮銅像前にある八重桜、カンザン(関山、セキヤマとも呼ぶ)。カンザンは寛永寺をはじめ、多くの場所にあるが、ここのカンザンは一段と赤味が鮮やかだ。ヤマザクラ系の八重桜だ。
 こちらは動物園の近くにあるイチヨウという八重桜。こちらはカンザンに比べると清楚な感じのする桜だ。カンザンは数枚の葉の下方にまとまって花がつく感じが強いのだが、こちらはどちらかというとソメイヨシノに近い感じで花がつく。
 こちらもフゲンゾウ(普賢象)という名の八重桜。これは公園内の交番近くある。こちらもカンザンに比べると花も小さめで目立たない。
 上野公園にはおよそ30種類くらいの桜の品種があるようで、3月から5月くらいまで桜を楽しむことができる。サクラの品種を見分けるのは難しいが、公園内のサクラにはラベルがついているので助かる。
 左は竹の台、噴水が今まであった場所。現在、フェンスに囲まれ工事中で、馴染みのある噴水は跡形もない。このまま広場になってしまうのか心配になったが、新たな噴水が作られるようだ。この竹の台エリアだけでなく、公園全体が順次、改修されていくようだ。下の看板にその計画が表示されていた。江戸時代には寛永寺の根本中堂があった竹の台もまた更に変化してしまうようだ。
 動物園入り口側にある休憩所、桜木亭。バックは東照宮の五重塔だ。
 そして、ちょっと視点を変えると同じ桜木亭のバックは不忍通沿いにある高層マンションになる。有名な俳優のご夫婦が住まわれていることで知られているマンションだ。
 改修工事は東京都美術館でも行われている。来年までかかるようだ。
 いろいろなものが変わっていく。
 季節は気づくともうすぐ5月、端午の節句。上は国際子ども図書館ということで鯉のぼりが飾られている。
 左は上野動物園の鯉のぼり。垂れ下がっているという感じだ。
*サクラはバラ科の植物なので花弁数は基本が5です。ということは八重桜の花弁数は5の倍数のはずですが数えたことはありません。
 帰り道は芸大を通り、帰ってきた。左は京成本線の旧動物園博物館駅の向かいにある芸大の門(現在は使われていません)。
 右は芸大アートプラザの入り口近くにある「正木直彦像(沼田一雄作)」。正木直彦氏は東京美術学校の校長を務めた方だ。
 芸大アートプラザでは様々な書籍、芸大生のデザインしたグッズなどを販売している。
 最後にこの時期、その美しさを楽しませてくれる花。ユリ科のシャガ、本当にきれいな花。公園内、よく見るといろいろな場所に咲いている。
 左はがんばって、まだ、咲いているソメイヨシノ。前回紹介した上野桜木の桜並木、一番言問通側の木に咲いていた。本当に最後の最後だろう。