上野桜木〜諏方神社(2004.1)
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上野桜木から諏方神社へは谷中霊園を通り抜けていく。谷中霊園(谷中七丁目)へ入る桜並木。ここから霊園にかけては桜の老樹が多いが、そのすべてに管理のためかラベルが貼ってある。桜の木はいずれも個性的な樹形をしている。ただ、桜の寿命は他の樹木に比べると短いようだ。この日は正月2日ということで、交通量も少なく空気もさわやかに感じられるのどかな日であった。この桜並木には「パテシエ イナムラショウゾウ」があるが、相変わらず盛況で、そこだけ、人だかりができていた。
桜並木だけでなく霊園に入っても桜の木は何本かはあるが、シイやイチョウのほうが多い。巨木も結構ある。写真のイチョウはさくら通り、焼失した天王寺五重塔付近のものだ。霊園の中でもひときわ目立つ大きさだ。霊園は樹木も多いため、野鳥も結構いるが、種類は少なく、ヒヨドリなどが多い。ときどき、写真のツグミなどが見られる。最近は霊園の整備が進んでいることは前にもふれたが、新たに分譲されたりしているためもあり。いつも、工事中という感じだ。霊園を抜け、さくら通りを過ぎ、朝倉彫塑館のある通りを歩き、日暮里から谷中銀座に向かう通りも過ぎると諏方神社へと行き着く。
諏方神社の鳥居だ。この日は人も少なく、静かな雰囲気だった。諏方神社の東側崖したはJR線の線路がある。西日暮里の駅が眼下にある。その駅の南側に下る坂がある。坂を降りると線路下をくぐり、線路の東側の低地にとぬけられる。この坂は「地蔵坂」という坂だ。このJRわきの崖には坂が多く。御隠殿坂、芋坂などがある。地蔵坂は神社に接しているため、坂上には鳥居がある。芋坂を下ると有名な羽二重団子がすぐにある。
諏方神社にも龍はいる。一部破損しているが、どこかのんびりとした顔つきが特徴的だ。
諏方神社近くには、現在では、東京で唯一富士山が見える「富士見坂」がある。が、もはや、3分の1はビルに隠れている。この方向にいっさいビルをつくるなという訳にもいかないであろう。写真だけの景色にならないことを祈る。