桜、そのあと
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 今年の桜は花が長く咲いていたような気がする。よく、もっていた。それでも、ほとんどの花が散り、葉や、赤く色づいた花柄が目立つようになってきた。花びらは散り、地面に花びらの絨毯をつくっている。サクラは成熟したものでは、幹から花を咲かせることがある。いまだに、そのような花が名残を残していることもある。これも、なかなか味わい深い。桜並木や、霊園入り口のサクラは老樹が多く、独特の樹形をしている。そのため、葉桜になっても、これはこれで美しい。ここでは、桜はあまりに身近すぎて、意識することもなく、その美しさにも気づかずにいた。最近は無性にその美しさが気になる。







 桜の花期が終わると、一気に春の花々が咲きだす。霊園の中も、陽がよくあたる場所、日陰それぞれに春の花が咲き出した。日向ではナズナやハコベのなかま、セイヨウタンポポ、墓石のわきや影ではタチツボスミレ(写真左)、ヒメスミレ(写真右)が咲いている。黄色い花をつけたヘビイチゴ(写真)も咲いている。春から夏へとあっというまに季節が移っていくことだろう。(2004.4.10)

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