案内図・案内地図(上野桜木、上野公園、谷中)       戻る
                                            

 上野公園は古くから人々の憩いの場、観光地として親しまれている。そのために公園や周辺には多くの案内図や案内地図がある。また、谷中は最近、観光地化が進んでいる。谷中霊園を含め案内地図が整備されてきた。
 そこで今回はこれらの案内図、案内地図をあらためて見てみようと思う。それぞれに「こんな地図が」とか「もう少し工夫しても」などいろいろである。

 まず、はじめは上野桜木の桜並木、寛永寺前の「輪王殿案内図」。直線的に描かれており、地図というよりまさしく案内図であろう。ただ、このほうが「右にいって左に曲がって」という感じでわかりやすいかもしれない。
 上野公園には同じ原図により案内地図が点在している。地図としても正確で色合いも落ち着いている。上野公園は正式名称「上野恩賜公園」で都が管理している。そのため公園内の案内地図は都が設置していると思われる。
 右のものは動物園入口付近のもの。
 一方、下のものは噴水付近のもの。よく見ると同じ原図であるが設置場所によって方向が変わっているのがわかる。見やすいための工夫であろう。また、利用頻度の多い場所のものはサイズが大きい。地図の脇には周辺施設が提示してある。この噴水近くの地図は利用頻度が高いためか、現在地のコーティングがやぶけ、マークもかすれている。みんなが現在地を指で確認しているようだ。
 下のものは同じ場所に裏表で設置されている。京成上野駅から階段を上ったところに設置されているものだ。
 この地図でも見る方向が逆なので地図が逆になっている。不忍池の位置をみるとそれがよくわかる。
 これは仮設なのであろうか。公園内(噴水近く)にあったもので「旧岩崎邸」の位置を示している地図。地図は一部で開催行事や開館時刻が記載されている。
 こちらは噴水近くの交番の脇にある地図。詳細な地図であるというより地図そのもの。わかりやすいかというと?ではある。設置は警視庁。
 こちらは国立科学博物館の入口を示した地図。上野駅の公園口からは遠回りをしないといけないための配慮であろう。
 機能を絞った地図もある。
 左上は「グリーンアドベンチャー用地図」。公園内の樹木にパネルが設置してあり、樹木のを中心に公園をまわるための工夫がしてある。パネルをめくると樹木名がわかるように工夫してある。その樹木のある場所を示している。
 上中は「のりもの案内図」とはいってもJRの駅、京成駅くらいであとはパンダやゾウが目立つ図。
 右上はくずかごの位置を示した地図。これは公園を美しく保つことには必要なことかもしれない。が、場所がわりあいと地味な場所なのが残念。
 左は喫煙場所を示した地図。上野駅の公園口近くにある。
 右は車椅子利用のための地図、これは絶対に必要であろう。これももっと目立つところにいくつもあってよい地図だと思われる。
 公園をでると台東区が設置した地図(左右及び右下)が点在している。これは上野公園から谷中、その他の場所に向かう人々にはありがたい。この地図も詳細でなおかつ見やすい地図だ。案内もしっかりと表示してある。
 次の特別な用途の図。
 上は上野公園の不忍池よりの斜面の林についての案内図。あまり、利用する人はいないかもしれないが大切なことだと思う。
 右上は工事箇所を示した一時的な地図。
 「町しるべ」という旧名や地名の由来を案内している案内図。これは街をめぐる人にはありがたいであろう。
 そう、上野桜木は旧名上野桜木町であった(吉田屋前に設置してあるもの)。 
 左のものは公園内にあったもの。
 谷中の霊園内には霊園を案内する地図が設置してある。
 なぜか、2枚並んでいる場所もある(左上:日暮里駅からきたところ)。
 左のように区画が表示してある。
 右は霊園の中央にある駐在所?実際に警察官の方が住まわれている交番前に置いてある地図。ローカル限定という感じだ。
 JR上野駅公園口内にある周辺案内図。主だった施設が写真で紹介されている。
 ところどころに金属板に刻み込まれた案内図および地図がある。これはすばらしい。
 左は芸大のとなりにある国立教育施策研究所前にあるもので、現在のものと江戸期のものが並べられている。
 右は谷中霊園入口にある江戸期の谷中を示したもの。見る価値のある地図だ。