甘粛省大縦断の旅−2(張掖丹霞地貌)
(2008年11月1日)


  長距離バスで甘粛省張掖市にやっと着いて、予約してあったホテルに入ったが、まだ時間があるのでその日のうちに張掖丹霞地貌に行くことにした。昼飯も食べずに、4時にタクシーをチャーターして出発した。

  甘粛省張掖市から約40kのところに、張掖丹霞地貌と言われるきれいな地層が見えるところがある。丹とは、中国語で朱色とか赤の色、霞は夕焼け等で空が紅色に染まる現象や、それでできる彩雲をさすらしい

  日本ではほとんど知られていないところなので、我々が初めてそこへ入った日本人だと思ったのだが。後でよく調べてみると、張掖で日蝕があり、それを張掖迄見に行った日本人が二人いたらしい。日蝕は8月1日で、その日に張掖丹霞地貌を見物にいかれたらしい。我々に先立つこと二ヶ月前であった。 残念!

  日本人で初めて行ったという名誉はなくなってしまったが、張掖丹霞地貌の写真を公開するのは初めての日本人かもしれない。

  張掖丹霞地貌は張掖市からは簡単に行ける。張掖丹霞地貌は祁連(きれん)山脈の方向に、舗装された道をタクシーで走ると、左側に看板が出ていて、そこを左に曲がって更に2k位行くと、もう張掖丹霞地貌が見渡せる見晴らし台の上に出る。

  交通手段はタクシーで150元50分ぐらい。150元はチャーターした値段で、戻るまで、3時間半くらいだった。150元は運転手の言い値で、今までの経験から考えて、妥当な念だと思ったので、言い値でOKした。

  行った見晴台は1号見晴台だったが、ほかに2号、4号への道が見えた。しかしそちらは進入禁止になっていた。運転手が言うには、夕方が一番綺麗だとのことであった。勿論、この風景を見るには晴天の方がずっといいに決まっている。我々が行ったのは、快晴の夕方であった。 珍しくも綺麗な風景だった。張掖市は北京からかなり離れているので、時差の関係で、この時期でも7時くらいまで暗くならなかった。

  張液丹霞地貌に簡単に行けると書いたが、どうも簡単ではないようである。旅行から帰って調べたのだが、実は、私が行ったのは、入り口近くの見晴らし台で、もっと奥に行けば、綺麗なところが沢山あるようなのである。例えば中国の人が撮った写真がある。地層が傾斜している写真であるので、私が行った辺りだと思うが、ここまで入るには、自分の足で歩いて、なおかつ、地元の人に案内を頼むとかしなければ、行けないようである。

  とにかく張液丹霞地貌はとても広い様で、北群と南群とがあることは分った、現地への地図とか、張液丹霞地貌内の略図とかは、ネットで検索しても、中国語のでも全く見付からなかった。とにかく奥に入るのは難しいのかもしれない。

  もっと奥に入って、上の写真のようなところも見たかったけれど、北京にいると言うだけの日本人には情報を集めるにも限界がある。張掖丹霞地貌の一部の写真を撮れただけでも良しとしなければ・・・・・。とにかくここの写真を紹介したのは、日本人では初めてではないかと思うのだけれど。