重慶の遥か北にある偏岩古鎮(10月17日)


  偏岩古鎮は清の乾隆帝の時代に作られた古い村です。かっては交通の要衝にあって栄えたそうですが、時代に忘れ去られたように古い村の形のままで残っていました。多分200年以上の歴史があるのでしょう。

  偏岩古鎮に行くには、重慶からタクシーを飛ばして87キロでした。道は全部舗装してありますが、後半の30キロ位は、舗装が剥げてガタガタ道でした。そのくらいに山の中の古い鎮でした。



  家の様子も生活のスタイルも、都会とは全くかけ離れたままで残っていました。村は清流に沿っていて、村に入るには、川に掛かる一本の橋を渡って入ります。村の入り口には何百年も歳を経た老木がありました。村の中は人々の生活がよく見えました。家の正面に壁やドアやガラス戸などが無く、古い形式の作り方で家の正面が全面開放式の作りだからです。

  古鎮の中では人々がマージャンやカードに興じていました。すぐそばで棺おけも売っていました。草鞋も売っていました。今でも生活の場で使っているようです。川で洗濯している人もいました。古い舞台(劇を演じる)もの残っています。村の鍛冶屋さんも健在でした。犬も鶏もアヒルも放し飼いです。村も古かったですが、人々の生活もまた古いままで残っていました。