梅雨の季節に思ったこと

  突然ですが、「傘を持って、酔っ払っていて、地下鉄に乗っている老人」は、東京にどのくらい居ますか。今は梅雨の季節ですから、東京なら結構居ると思いますが。北京にはこんな人は殆ど居ません。北京は梅雨が有りませんから、元々傘を持っている人が殆ど居ないのですが、北京の雨が降ってる日曜日の夜8時頃ならどうでしょう。北京では雨の日でもこんな人は殆ど居ないんです。居たとしても地下鉄の中でこれに該当する人は私くらいでしょう。

  先ず北京では、雨が降っているのに傘を持っている人が30%ぐらいしか居ません。これは北京辺りの特徴でしょうか。濡れながら歩いています。 日本では傘の数と人口とでは、傘の数のほうがはるかに多いと思いますが、北京では傘より人口の方が多いと思われます。

  次に地下鉄に乗っている老人は殆ど居ません。私が乗った車両には私以外に誰も居ませんでした。中国人の老人は殆ど乗り物で外出しません。老人が外に出るのは、家の近くだけで、遠出はしないようです。多分、金が無いのも関係があるかもしれません。バスは1元ですが地下鉄は3元もします。夜遅くなれば益々老人の姿は少なくなります。確率としては地下鉄に乗っている老人は、私が乗っていましたから確率1%ぐらいとしましょう。100人に1人くらいってことです。

 中国では地下鉄に酔っ払いが乗っている確率も少ないです。酔っ払いと言ってもその程度がいろいろで、私の場合は顔がかなり赤くなっていましたが、ふらふらはしていませんでした。とにかく赤い顔の人も、フラフラの人も見かけません。もともと酔っ払って外を歩く人も少ないです。日本ほど酔っ払い天国ではなってことも理由かも。まして酔っ払って地下鉄に乗る人なんて人は・・・・・  これも仮に1%とします。

  ちなみに地下鉄の注意事項というのがずらずら書いてあって、酔っ払った目でよく見てみると、酔っぱらいは一人で乗ってはいけないと明記してあります。赤い顔では、1人では乗ってはいけないのか? どうもそのようにも見えます。同じ表示に拠れば、身体に障害がある人も、一人では乗ってはいけないと明記されています。付き添いと一緒に乗れと言うことです。

  中国の禁止事項というのはずらずらと結構細かく書いてある割には、酔っ払いの程度とか、体の障害の程度など明確になっていなくて、障害がある方には大変失礼な表示で、いいかげんなんですが、とにかく付き添いが必要な事は明確に書いてありました。

  話を元にもどして、「雨の日に、傘を持って、酔っ払っていて、地下鉄に乗っている老人」が居る確率どのくらいか? 計算してみると、
       .0.3x0.01x0.01=0.00004  
になります。10万人に3人ぐらいしかいないと言うことです。

  私がこんな珍しい人物に該当するのも、北京の西南から東までバスー地下鉄ーバスに乗って、雨の中を、一人でジャズ屋まで、日本料理を食べに行ったからです。中国では老人が遠くまで一人で食事に行くと言うのも極めて珍しい部類に入ると思います。

  私は日本人としては、特に変ったことをする人物ではないのですが、北京にいると中国人とも見れられることもあり、そうすると変った人物の部類に入ります。

  日本では特に変わった事ではないのに、中国では見かけない光景としては、食事について言えば、奥様方が集まって、ランチをするなんて光景も無いですね。日本人の駐在員の奥様方ならあるという話を聞きましたが、日本人ならあって、中国人では無いとうことでしょう。

  確率を使って説明したので、チョッと難しかったでしょうか。