| 今の状況はとても奇怪である。海軍副司令の犯罪は、一層闇に隠されてしまった。当局も裏でこのニュースが広がっているのに気付いたらしい。海軍副司令王守業の新しいニュースがあるかと思って、中国語の検索エンジン（百度<http://www.baidu.com/> ）に、今日（６月１６日）、「海軍副司令王守業」と入力して検索してみた。そうしたら殆ど情報が引っ掛からない。つまり検索できないのである。前の日記（６月１１日）を書いた頃には、8,730件もヒットした。しかし今はたった５２件である。この５２件の「海軍副司令王守業」は汚職、生活腐敗と関係無いときの王守業のニュースである。見事に汚職犯罪者としての王守業のニュースを、検索できないようにしてある。実に見事なものである。試しに「王守業」とだけ入力して検索してみると、別の王守業さんがたくさん検索（1190件）できるが、汚職犯の王守業のニュースは出てこない。 実は６月４日頃に、この事件について、「海軍副司令王守業」で検索した時は16300件もヒットしたのである。それなのに6月11日頃には8,730件であったのでおかしいな、と思った。そして今はたった52件である。何かおかしい。 では、「海軍副司令」とだけ入力してみた。すると１５万件ものページが引っ掛かった。「海軍副司令」である人物は過去にも現在にもたくさんいたと思うが、検索結果の始めの方にでてくる「海軍副司令」は、全て汚職を働いた王守業のニュースである。それによって妾を囲ったとか死刑の判決を受けたとかの事実を書いたページがバッチリ見える。検索は出来ないようになったが、元のページを消した訳ではないらしい。 試しに前に見た「海軍副司令王守業」の汚職関係のページを見てみると、今でもチャンと見える。例えば（中国語） <http://www.topecho.com/viewthread.php?tid=195288> <http://bbs.yzvod.com/dispbbs.asp?boardid=2&id=230845> <http://www.66735.com/bbs/simple/index.php?t147118.html> である。 だからページが削除されたのではなくて、汚職をした「王守業」について、「百度」で検索できないようにしただけらしい。それにしてもいろいろなテクニックがあるものである。今見ているページのタイトルの中に、「王守業」の字が見えている。なのに「王守業」で検索しても引っ掛からない。不思議である。中国当局が「百度」の検索エンジンに指示をして、そうしたのだろうか。しかし元のページが残っているのでは尻抜けである。次の手は「海軍副司令王守業」の犯罪に関するページを、全て消してしまうのだろうか。そこまでは出来ないと思うがどうだろう。 なお、6月１１日に北京の副市長劉志華が生活腐化堕落していると言う理由で首になったというニュースがあった。このニュースは「北京副市長劉志華」と入力して検索すると41,800件もページが引っ掛かる。このニュースは、新華社とか人民日報などのマスコミも伝えている。だからこっちのニュースは秘密ではない。首になった理由が生活腐化堕落って言うのも何かおかしいが、当然それだけってことはない。生活腐化堕落と決め付ける時には、汚職とか“売官”（官位を売りつける）が絡んでいる。今回は土地開発商から多額の賄賂を貰ったらしい。 副市長劉志華は北京の国土資源の管理とか、建設、体育、軌道交通などの責任者であったらしい。こう言う土地や建設の利権が絡むところでは、必ずその利権を自分の為に使ってみたくなるものらしい。上に書いた“体育”関連とは、北京オリンピックの施設とも関係あるらしく、オリンピックの施設の品質にも影響があるとの報道もあった。賄賂を貰ったことで、安全性の低いオリンピック施設が出来てしまうという心配もあるのだろうか。なお、生活腐化堕落していると言う意味では、女遊びをしただけではなく愛人も抱えていたとのことである。汚職を働くと９０％は愛人を囲うらしい。これが中国人の男の甲斐性と言うのもなのだろう。会社の女性は中国人は金持になると必ず愛人を作ると言っていた。 それにしても、「北京副市長劉志華」のニュースが41,800件もあるとは驚いた。勿論、首になる前のニュースもあるが、大部分は首になった後のニュースである。何でこんなにニュースがWeb上で増殖するのだろう。それと、何故未だに逮捕されたと言う情報は無いのだろう。生活が腐化堕落しているだけではないのだから、拘留とか逮捕されるべきだと思うが。中国共産党特有の共産党員向けの取り調べ方法（双規というおかしな調査方法）で調べられているのかもしれない。 |