みんなも書いているブログをやってみようとして、今回はブログ風に北京の日記を書いてみることにした。ところでプログ風ってどう書けばいいのかなぁ? 話し言葉を多用するといいのかなぁ〜 ひとり言風に書けばいいのかなぁ・・・・・・  日記だからその日にあったことや感想を書けばいいだろうけれど、それを羅列すると、纏まりがなくなるけれど・・・・・  こんなふうでプログ風になるのかなぁ〜

  今日の土曜日は天気が良くて、今までより随分気温が上がったので、外出することにする。外出すれば運動にもなる。今日の外出の主な目的は洋酒の買出しである。毎晩寝酒に飲むウオッカがもう無くなった。よく飲むので一度に4,5本は買ってこなければならない。

  買い物だけでは運動にもならないので、11時頃バスに乗って何時も行く潘家園の骨董市場に行くことにする。潘家園の近くでバス亭で降りると、その近くにヨーカ堂がある。もう12時なので、9.8元(140円くらい)の散らし寿司を買う。散らし寿司は、このスーパーでは新商品だとのことである。箸も貰って、ヨーカ堂の入り口のベンチでそれを食べて昼食とする。結構美味かった。

  何時もこのあたりで食事するときは、新疆料理の食堂でビールを飲みながらシシカバブーをかじるのだが、これからはヨーカ堂の日本食にしよう。日本食といっても、ここで売っているおにぎりとか、うなぎの弁当とか、かつドン風弁当などである。そうそう、ここではおでんも売っているから、これを入り口のベンチで食べるのもいい。いずれも200円もしないで満腹になる。

  潘家園に寄った理由は、そこに巨大な骨董市場があるからである。何時も買うわけではないが、何かいいものは無いかと、休日になるとこの骨董市場に足が向いてしまう。目的は新石器時代の彩色土器である。で、見て歩くと、あっちこっちから買わないかと誘いがかかる。実は新石器時代の彩色土器を売ってる売人とは殆どが顔見知りである。その売人の姓は殆どが“馬”と言って甘粛省のある同じ所から来ている。彩色土器はその地区の馬さんの専売のような物である。彼らは回族と言われる回教徒である。

  買わないつもりでここに来たが、見て歩くと良い物が目に付いたので欲しくなった。それは馬家窯文化の馬廠類型と言って約4000年前の物である。深鉢の中まで二色の色を使って模様が描かれている。今まで何回も騙されているが、これは本物と確信を持って買う。1000元と言うのを300元なら買うと言って、300元に負けさせて買った。普通はこんなには負けないものだが、今日は、買わないつもりで出かけたから、安くなければ買わないと、強気に出たのがよかった。でもこれで、ウオッカを買う前から荷物が増えてしまった。

  次に、目的のウオッカを売っている友諠商店まで行ったが、未だ時間があるので、日壇公園を散歩することにする。日壇公園までの、大使館街の道を歩いていくと、風が強くなり秋の終わりの枯葉が、バサバサと落ちてきた。大使館街の枯葉を踏んでの散歩はなかなか絵になる風景である。日壇公園に入るとここでも銀杏の葉がパラパラと降りかかり、道は厚く枯葉を敷き詰めたようになっていた。銀杏の葉に日が当り、ここも絵になる風景である。

  何故かまだ散歩し足りない気持ちになり、公園を裏に抜けもっと北の方に向かう。この辺りにはロシア人が多いからロシア料理の店があるはずで、いい店を見付けておいて、後で行こうかと考えたからである。

  そんなこと考えながら進んで行くと、本当にロシア人の姿が多くなってきた。何故ロシア人と分かるか? 何か西ヨーロッパの白人とは違うのである。やはりどこか雰囲気が違う。言葉を聞けば違いが分かるが、聞かなくても何だか違うのが分かる。ロシア人が行く先まで行ってみると、果たしてロシア人向けの商店街があった。これだけロシア人が多いのなら、先に何か有るのではないかと思ったのだが、その予想はあたった。

  大きいビルの一階と二階が、“老番街”と名前が付けられてロシア人の向けの商店街になっていた。衣類やら化粧品やら靴屋やら、それこそ無数の小さいテナント店が並んでいた。売り子は巻き舌のロシア語で対応していた。小さい店の入り口には、カーテンが掛けられ中が覗けないようになっていて、なんか秘密めいた雰囲気もあるが、別に秘密の商売をしているようでもない。カーテンを捲って中に入り、そこで値段の交渉をするようである。これはロシア式なのだろうか。

  寒くなったし、疲れたので、人力三輪車に乗って友諠商店まで戻り、ウオッカ五本と牛乳を買った。荷物が多くなったのでタクシーで帰った。これ以外はバスの移動であった。

  家に帰って、昨夜、夜中に作ったカレーを食べる。ご飯は日本の温めるだけで食べられるレトルト食品である。流石に日本のご飯は美味い。カレーも美味しかった。

  何故真夜中にカレーを作ったか? 寝る前にウオッカを飲むのだが、あるときには気持ちが高揚して料理を作りたくなるときがある。昨夜は冷蔵庫の中に肉の塊があったので、カレーを一箱10人分くらいも作ってしまった。以前買っておいたカレー用の肉(硬い)があったので肉だけを圧力鍋で煮て軟らかくして・・・・ 

  カレーの作り方なんかはどうでもいいのだが、作りすぎてしまって、これではまた家でカレーパーティーでもやらなければ、などと思ったりして・・・・

  美味しい日本の料理を食べさせてあげる、なんて社員に言うと、食べ物に釣られて来る美人社員なんかもいる。美味しい日本の料理とはカレーライス程度のことである。いやいや、別に美人社員を食物で釣るのが目的で料理を作るわけではない。日中友好のために、と言うか、日本文化への理解を深めてもらう為に、日本料理を作ってご馳走するわけである。

  いやいやそれも違う。夜中に先のことも考えずにカレーを大量に作っただけのことである。それにカレーライスを作ったのは昨日の話で、今日の話ではなかった。

  今日の話をプログ風の日記に書こうかと思ったが、やはり纏まらない話になってしまった。どこがブログ風なのかと聞かれるかと困る。

--------この日記は11月中旬のもの。

ある休日のプログ風日記