日記に書くことが無いので、日記の題材を求めて会社の女部長に、あの話はどうなったとそっと聞いてみた。そうしたら「もう買えた」との返事だった。「運転免許は取るものか、買うものか」についての続きである。このことはについて書くのは三回目であるが、前回は「近く免許が買えそうだと」というところまで書いた。今回聞いてみたら、ついに免許証が買えたらしい。やはり中国では運転証が買えるのである。但し北京では不可能のようであった。

  しかし彼女は免許を持っているが、運転をしたことがないので、全く運転が出来ない。計画では、免許を買って、自動車を買って、次に個人的に自動車の運転教師を雇い、路上で練習する算段であるらしい。自動車は未だ購入していない。彼女は高給取りで、高級マンションを買ったくらいだから、自動車を買う位は問題が無いのだと思うが、仕事が忙しくて、運転の練習の時間の目処が立たないのが悩みらしい。

  美人の部長にこのことを聞くとき、そっと聞いてみたのだが、ここ中国においては、そんなに秘密のことではないのである。彼女の親しい友人はみんな知っていることである。私がそっと聞いたのは、彼女の部下にわざわざ知らせるべき事でもないな、と思って小さい声で聞いたまでの事である。ここは日本と違って中国なのである。

  他に日記に書くテーマが見つからなかったから、このことについて書いたが、社内のことや、家族のことは書かないほうがいい。家族のことは家族から書かないように言われているし、中国のことを書くに当たって、ニュースソースが、私が働いている会社だとばれるとやはり拙い。「私が話したことが、全部ホームページに載っている!」なんてことがばれたら、女部長からこっぴどく怒られるだろう。私は今のところ信用があるのである。だから会社の話はできるだけ書かないでおこう。しかし会社の中には結構面白い話もあるのだけれど。

  真面目な話、中国の会社と日本の会社との間では、かなり厳密な守秘義務の契約がある。だから仕事の話は一切書かない。中国から見た日本の会社の勢力争いなんか、自分はその渦中にいないだけに面白いのだけれど、絶対に書かない。

続・続・運転免許は取るものか、買うものか