道 徳(平成20年度)     

1 研究主題
よりよく生きようとする児童を育てる道徳教育
 
〜心に響く道徳授業と豊かなふれあいを生かして〜
 〈めざす児童像〉
@ 明るい挨拶をし,友達と仲良く協力し合う子
A 美と清潔を愛し,心をこめて仕事をする子
B 人の気持ちを考えて行動する思いやりのある子

C よく学び,努力によって自分の力にする子
D 体を鍛え,健康安全に努める子
2 研究仮説

仮説1
総合単元計画を生かし、社会性や相手の立場を思いやる心を「道徳の時間」の中で深めていけば、道徳的実践力が高まるであろう。
仮説2
保護者・地域社会と連携する道徳教育を行えば,児童がより高い価値に気づき,道徳的実践力が深まっていくであろう。

       

(1) 「よりよく生きる」とは
@ 家族・友達・地域の人々とのふれあいの第1歩を挨拶と考え,大切に扱う。また「仲良く協力しあう」ことで自分を見つめ,よりよく生きる態度を身につけさせる。
A 心を込めて仕事をすることは,美と清潔を体現させ,より良い生き方と心の豊かさを反映させる。
B 正義と公正を重んじる心を養い,社会の中で秩序を維持し,周りの人々を気遣う心を育てる。
C 学んだことを生かすためには,繰り返しの練習と,それらを基に新たな考えを生み出す努力が必要である。この努力をいとわない態度を育てる。
D 心豊かに生きるために,体を鍛え,健康・安全を心がけて生活する態度を養う。
 これらを個々の児童に具現化させるためには,道徳的価値の自覚を深め,道徳的実践力を高めることが必要となる。ために,総合単元的道徳学習計画のもと,全教育活動における授業展開を図るものであると考える。

(2) 心に響く道徳教育とは
 道徳授業が,道徳教育の要であり,「ふれあい」を「豊かなふれあい」に昇華させる為のものが心に響く道徳授業であることは言うまでもない。
 心に響く授業とは,

@児童の考えを再確認させたり,新しい考えに気付かせたりする授業。
A児童の心を揺さぶり,それにより道徳的価値に気付き,自覚する事ができる授業。
B道徳的価値と自分との具体的なつながりに気付かせる授業。

C道徳的実践力を育てることができる授業。

であると考える。
 これらの授業を実践していくためには,資料選びから提示,話し合いから終末まで様々な場面の工夫が大切になる。特に,児童の心を揺さぶり,本音と本音で話し合い,練り上げさせていくことで,ねらいとする価値により迫ることができる。そのためには,話し合いの場面はもちろん,資料選びから,資料提示の工夫,発問・切り替えし,終末における工夫まで,それぞれの場面において,より効果的なものになるような工夫を行う。
 これらにより,児童の心を揺さぶり,ねらいとする価値を深める心に響く道徳授業を実践できると考える。

(3) 「豊かなふれあい」とは
 本校がめざす児童像「よりよく生きようとする児童」を育成するためのキーワードの一つが「周囲とのふれあい」であると考える。児童は,日々の生活において自分自身・他者・自然や崇高なもの・集団や社会などとの様々なふれあいを通して,人間としての在り方を自覚し,よりよい生き方を求めていく。このようなふれあいを深めることを通し,道徳性を育成していくことが道徳教育に求められる。 
しかしながら,本校の実態でも述べたように,児童を取り巻く生活の変化もあり,地域の大人とはもちろん,児童間においても人間的なふれあいが少ない状況が窺える。学級内に限定した場合にも,十分な人間関係を築くことができにくい児童がみられる。そこで様々なふれあいの中でも,特に人とのふれあいを大切にした体験活動を意図的に設定し,取り組んできた。これらのふれあいに対し,さらに,児童自身に自ら関わりを持とうとする気持ちを持たせ,その中からさまざまなことを学ぶことができるということを実感させることができるように,「総合単元的計画」を立てる。また,昨年度から本格的に取り組むようになったピア・サポートの学習についても「総合単元的計画」の中に積極的に組み込み,活用していく。より充実したふれあいを大切にした体験活動を実践させることにより,道徳性は発達し,よりよく生きようとする児童の育成につながるものと考える。


3 研究の内容と方法

(1)研究の内容

@仮説1について

○豊かなふれあいを生かすための総合単元的道徳学習計画の作成

     学年ごとの年間及び学期ごとのテーマの設定

     道徳の時間を中核とした,他教科,領域との連携

     体験的活動(ふれあい)を生かした学習の充実

○保護者・地域社会とのふれあいを大切にした学習,行事の工夫

     生活科や総合的な学習の時間における地域人材の活用

     保護者ボランティアによる読み聞かせや,図書ラウンジの季節ごとの装飾

     地域の高齢者クラブ等の方々とのふれあい活動

     染井野クリーン大作戦等,児童の地域での活動

     創立10周年準備行事における,保護者・地域社会の方々との活動

     校内における縦割り活動

A仮説2について

○社会性や相手の立場を思いやる心を深めるための,道徳授業の工夫

     口演法や役割演技等の技法を取り入れた授業計画

     構成的グループエンカウンターの活用

     視聴覚資料(VTR等)の活用

     授業の中に書く作業を取り入れるための,ワークシート等の活用

○道徳の時間における,保護者・地域社会の効果的な活用

     ゲストティーチャーとして,または授業参加者としての活用

     心のノートや学年・学校だよりを通しての連携

○共感的理解を基盤とした道徳の時間における評価(本年度からの取り組み)

・児童のための評価

・児童の良い点や可能性などを積極的に個別的,記述式の評価

・自己評価については,自分自身での数値化も可能



(2)研究方法

○「よりよく生きる児童を育てる道徳教育」の実践をめざし,研究推進委員会の計画のもとに,低・中・高学年ブロックに分かれ研究を行う。

○授業研究会を行い,まとめとして公開授業を行う。

○授業研究の際は,資料の選択(開発),授業形態の改善,ゲストティーチャー等の活用,他の教育活動との関連などに努める。

○仮説検証は道徳の時間における児童の発言と実践の場等での活動の姿をもって判断する。

○研究推進にあたっては,計画立案,情報交換等のために月1回程度の研究推進委員会を行い,「道徳通信」を発行して連絡・共通理解をし,研究内容の浸透を図る。


◇◇◇ 昨年度の道徳研究 ◇◇◇


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