東海道新幹線開業

「ひかり1号」のテープカット
東海道新幹線が開業。石田礼助国鉄総裁(中央)のテープカットで、東京駅9番ホームから出発する「ひかり1号」。右は大橋東京駅長、左は加藤新幹線支社長。1964年(昭和39年)10月1日

 新しい日本の大動脈――東海道新幹線が1964年(昭和39年)10月1日、開業した。戦時中に東京―大阪を結ぶ弾丸列車の構想が生まれてから26年、着工から5年半、国鉄が3800億円の工費と最新の技術を結集してつくり上げた世界で最も速い列車“夢の超特急”の誕生である。

 東西の両ターミナル、東京駅と新大阪駅では、この日早朝、初列車の出発式が行われ、定刻の6時、初列車下り「ひかり1号」と上り「ひかり2号」がブラスバンドに送られて西と東へ同時に出発、上り、下りともほぼ定刻通りの午前10時に到着した。

 新幹線の開通で、在来東海道線と合わせた輸送力は、38%増、所要時間も東京―大阪間の6時間半が2時間半短縮された。

 その後、新幹線は博多まで延長された「山陽」、東京―新潟の「上越」、東京―盛岡の「東北」と相次いで開業、開業35年を迎えた東海道も東京―新大阪間を2時間50分から2時間30分に短縮され、運転本数も大幅に増加し、輸送力アップとともに、所要1時間前後の区間では“通勤列車化”した。