心に残る映画「おとうと」


小学校低学年の頃、隣のお姉さんに映画館に連れて行ってもらい、一緒に見た映画。

物事の未だ良く解らない小学校低学年の私でも、これは素晴らしいと感じた映画だ。

この映画に主演している岸恵子さんは、とても綺麗(孫が出来た今でも綺麗)で、その仕草は大和撫子そのものだった。

あの時代の日本は良かった。

監督:市川 昆

出演:岸 恵子、川口 浩、田中 絹代 他。

** ストーリー **

若くして病気のために倒れる弟の不安定な夢や行動、それを見守る姉の弟に対する優しい愛情の物語。

姉弟二人の若い魂が成長する姿を描く作品で、美しい愛の記録であり、人間愛の美しさと哀しさを映像美が描き出されている。

小さい頃母親を亡くした姉(岸恵子)と3つ違いの弟(川口浩)が物語のメイン。

姉は誰がみてももう大人なのだが、弟は思い切りきかん気で、そのくせ弱虫。

子どものことに無関心な父(森雅之)と、病によりほとんど寝たきりで二人に辛く当たる継母(田中絹代)、それに加え経済状態の思わしくない家庭生活に耐えかねた弟は、少しずつ人生の道を踏み外してゆく。

そんな日々の中、17才になった弟の身体を結核菌がむしばむという不幸が訪れる。

そんな弟の後を、姉は黙って付いてゆく。

姉は弟に愛情を注ぐが、決して甘やかさない、正義感と義侠(ぎきょう)心に富み、やさしさや思いやりを露骨には見せないけど、深い悲しみを抱えている女性を岸恵子が熱演。


第11回ブルーリボン賞(作品賞、監督賞、主演女優賞)、第34回キネマ旬報賞(作品賞、監督賞)等、数々の賞を受賞している。